2005年08月31日

消えた傘

 私の前を走っていた自転車から何か落ちた。グレーの細長くて小さな包みだ。自転車に乗っているサラリーマン風の男性は気づいていない。「すいません、何か落ちましたよ」と声をかけたのだが、私にも気づかない。

 今にして思えばここで判断を誤った。止まってその包みを拾えば良かったのだ。ママチャリに乗っていたら拾っていたかもしれない。私はスポーツタイプのサドルの高いチャリに乗っていたので、自転車から降りないと手が届かない。無意識のうちに「面倒くさい」と判断、前の自転車に追いついた。この間数メートルだったと思う。

 今度は向こうも気づいた。「何か落としましたよ。すぐそこ」と振り返ったら、落としたあたりには何もない。人は数人歩いているのに、手にそれらしき物を持っている人も、しゃがみかかっている人もいない。「あれ、グレーの包みを落としたように見えたんですけど、気のせいかもしれません」と、急に自信をなくした。

 その人は、荷物を調べて「いえいえ、傘がなくなっています。折り畳み傘です」という。やっぱり幻覚じゃないよな。そういう意味では安心した。「もっと手前だったかも」と2人して少し逆戻りしてみたのだが、あたりを見回しても傘は影も形もない。

 ほんの数秒だったと思うのに、折りたたみ傘なんていうありふれたもの(普通の折りたたみ傘よりも小型で軽量のやつみたいだった)が、あとかたもなく消えてしまったというのが自分でも信じられない。よく海外旅行の体験談で、「ホテルのフロントでチェックインの手続きをしているとき、ほんの少し目を離したらカバンがなくなっていた」とかって聞くけど、まさにあんな感じだ。
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2005年08月30日

氷山の一角?

 朝日新聞の新党結成をめぐる報道で、事実と異なる部分があったことが明らかになった。康夫ちゃんに取材をしないまま取材メモを書いて社内回覧していた記者がクビにされた(朝日の説明)。読者をとことんバカにした話だ(あたしゃ朝日を購読していない)。

 でも、これって氷山の一角なんじゃないの?っていう気がする。まったくの個人的な憶測で、関係者に話を聞いたわけじゃないけどね。そもそも、今回の問題が明るみに出たのは、23日の康夫ちゃんの記者会見だ。康夫ちゃんの会見は全文が長野県のホームページで公開されている。今回の会見録の最後のほうに「なお、1点だけ朝日新聞の方にご校正をお願い申し上げたいというか不快感を表明させていただきたいと思います」と始まり、21日と22日の朝日紙面で康夫ちゃんと亀が実際には東京で会談したにもかかわらず、長野県で会談したと伝えられたことが出てくる。

 これを読む限り、康夫ちゃんが問題にしているのは亀と会った場所が長野県なのか東京なのかという点だけだ。朝日新聞が記事中から削除した部分の中にある「田中氏は20日、『民主党だけでなくいろいろな政党に友人がいる』と周囲に漏らしていた」とか「田中氏はうなずかず、こう反論した。『亀井さんも、いろいろ大変かもしれないけど、郵便局を守れっていうだけでは選挙に負けますよ。サラリーマン増税反対とか、もっと言うことがあるでしょう』」 という表現にはこだわっていないのだ。クビになった記者は、康夫ちゃんのこれまでの発言をまとめたそうだから、康夫ちゃんの考えとしては整合性が取れているんだろう。

 会談場所が長野か東京かという問題は記事の根幹部分じゃない。康夫ちゃんにとっては大切なのかもしれないが、大方の読者にとっては多分どうでもいい話だ。ひょっとして康夫ちゃんが電話で苦情を言っていたら「まぁまぁ、ここはひとつ穏便に…」という感じで、朝日お得意?の「すり合わせ」の出番だったかもしれない。

 今回はマスコミ他社もそろっている知事会見の場で指摘された上、ホームページ上で一般公開されてしまったから、社内で追求しないわけにいかなくなったんだろう。でも、取材に応じた一般人や事件の当事者が「事実と違うことが紙面に出た」と苦情を言った場合はきちんと対応をしてもらえるんだろうか。はなはだ疑問だ。『どうせ訂正してくれないだろうな』と最初からあきらめて泣き寝入りする人だっていると思う。

 メモを書いた記者をバッサリ懲戒解雇っていうのにも驚いた。会見録を読む限りでは、康夫ちゃんはそこまで要求しているようには見えない。朝日だって記事そのものを取り消したわけじゃない。クビにしたっていうのは、取材対象者と読者に迷惑をかけたっていう理由よりも、捏造メモを社内に回した結果、それを使って記事を書いた政治部記者に恥をかかせたっていう社内要因のほうが大きいのではないかと、ついつい勘ぐってしまう私だ。 
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秋刀魚

 サンマを買ったのはこの秋早くも2回目だ。去年もサンマが安くて、近所のスーパーではその日によって100〜120円だった。今年はさらに安くて70〜80円といったところだ。しかも長くて太っていて(サンマって「体格がいい」という表現があてはまるのかな)、アブラがこってりのっている。2回とも一番簡単な塩焼きだったから、次は蒲焼きでも作ってみるつもりだ。
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2005年08月29日

航空会社ブラックリスト−仏とベルギーが発表

 フランスの民間航空局(DGAC)とベルギー運輸省が29日、両国への運航を認めない航空会社のリストを発表した(BBC)。

 フランスのブラックリストに載っているのは以下の通り。
高麗航空(北朝鮮)
エアー・セントトーマス(米領ヴァージン諸島)
インターナショナル・エアー・サービス(リベリア)
エアー・モザンビークとその子会社
プーケット・エアー(タイ)
 4先週読んだ前ぶれ記事で4社の名前はあらかじめ出ていたけど、プーケット・エアーの名前は初めて出てきた。プーケット航空は安全せん云々よりも経営状態のもんだいだと思う。ちょうど1週間前、韓国・仁川空港で各種料金未払いのために差し押さえられたジャンボ機(朝鮮日報)はどうなったたんだろう? 日本にもチャーター機が来ていたのに、インド洋の津波で観光客が激減したのが痛手になった。こんな状態ではフランスのブラックリストを別にしても、風前の灯といえそうだ。

 ベルギーのブラックリストは以下の通り。
アフリカ・ラインズ(中央アフリカ)
エアー・メンフィス(エジプト)
エアー・バン・エアラインズ(アルメニア)
セントラル・エアー・エクスプレス(コンゴ民主共和国)
ICTTPW(リビア)
インターナショナル・エアー・ツアーズ(ナイジェリア)
ジョンソンズ・エアー(ガーナ)
シルバーバック・カーゴ・フレイターズ(ルワンダ)
サウス・エアラインズ(ウクライナ)

【関連エントリー】
スイスも航空ブラックリスト発表(9月2日)
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2005年08月28日

ホームページの寿命

 頻繁に訪問していたお気に入りのサイトが、ある日突然跡形もなく消えているのはさびしいもんだ。友人によると個人サイトの寿命は3年といわれているとか。「ホームページの寿命」でググってみたら6カ月から4年ぐらいと諸説ある中、やはり3年説が一番多いように感じた。

 進学、就職、転勤といった生活変化のタイムスパンを考えると、3年前後というのは納得できる。実際にそういう理由でホームページを閉鎖、あるいは更新を停止した人を何人か知っている。実生活の問題とはまったく関係なく、ホームページ運営をやめてしまう理由には何種類かある。いままでの経験から思いつくのは以下の通り。
(1)あきらめ型 ホームページを作って公開すれば感想が寄せられ、同じ趣味の仲間ができると思って始めてはみたけれど、感想が寄せられるどころかアクセスも期待したほどなく、更新のモチベーションを失ってしまう。サイトは自然消滅。

(2)ネタ切れ型 見切り発車してホームページ開設に踏み切ったものの、更新を続けるだけの新しい題材に乏しく、しだいに更新間隔が開いて訪問者も減少傾向。サイトは遠からず放置される。

(3)疲労困憊型 マメに更新し、自分のサイトの掲示板だけでなく相互リンク先のサイトでも活発に交流。そのうち疲れてしまって引きこもりがちに。(2)の逆でネタが多すぎても更新が追いつかず、結局は更新をあきらめて放置プレイになってしまうこともある。

(4)アフィリエイト傾倒型 サイト運営が軌道に乗ってくると、企業から「うちの広告を張ってくれませんか? 製品が売れたら成功報酬で○%お支払いします」などというメールが届くようになる。趣味の傍らお小遣い稼ぎもできれば一石二鳥と思って始めると、サイト運営の主な目的がお小遣い稼ぎに完全シフト。ホームページは広告だらけに。訪問者は完全に引いてしまう。もちろんお小遣い稼ぎは思ったように行かず意欲をなくす。

(5)目的喪失型 質の高い情報を提供し、メディアで紹介されたりして訪問者も増える。褒めてくれる人が増えれば、けなす人も現れるもの。掲示板が荒らされたり(炎上型)、個人の趣味サイト以上の質をサイトに求める人も増え、何のためのホームページなのか分からなくなって嫌気がさしてしまう。このタイプは放置よりも閉鎖が多い。レベルの高さが災いし、ほかのサイトや雑誌などにコンテンツをパクられてやる気をなくす人もいる。
 こうしてみると、個人が趣味で運営するホームページなんて、ダラダラとテキトーにやるのが一番だと思う。かくいう私も、ブログ暦は1年半ながらウェブ上で日記を公開してそろそろ丸3年になる。考えてみると、最近は友好サイトを巡回する頻度がめっきり落ちた。このブログの更新すらしょっちゅうサボっているぐらいだもんな。

 ブログっていうのは誕生してまだ数年の新しいメディアだし、確たる平均寿命なんてなさそうだ。普通の個人ホームページよりも短いとは思う。長く続ける人と3日坊主の人の格差がホームページよりも大きそうだ。
posted by らくだ at 22:38 | Comment(7) | TrackBack(1) | Web&ブログ | 更新情報をチェックする

2005年08月27日

赤とんぼ

20050827 マンション6階のバルコニーまで赤とんぼが飛んできた。アロエの先にちょこんととまっているのを発見。赤とんぼにしてはそれほど赤くない(毎年この時期に1階の駐車場を飛び交う赤とんぼはもっと赤い)。それにすごく痩せているように見えて気になる。一瞬『なんかエサになるものはないかな』と思ったのだが、トンボって虫を食べるんだよな。何もしないで見守ることにした。

 3日前には玄関のドアを開けたら仰向けにひっくりかえったセミがジージーいいながらバタバタしていた。最初何がなんだか分からずに「ギャ〜」と声を出した。夫が出てきて「なんだセミじゃん」と足先でチョンと蹴ったらセミは元気に飛んでいった。セミのお腹って不自然なほど白い。厚塗りのオバみたいだ。セミを間近で見たのは久しぶりなのであの白さが新鮮だった。
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2005年08月26日

ねじれ現象

 私の回りで興味深い「ねじれ現象」が起きている。これまでの選挙では無所属・共産・社民(社会)などいわゆる革新政党・革新候補にしか投票したことがないという昔からの友人が、「今度の選挙では生まれて初めて自民に投票するつもり」というのだ。ほかにもう1人から「過去10年余りで初めて自民に入れる」という声を聞いた。2人に共通するのは「コイズミ改革を逆行させてはならない」という考えだ。

 半面、別の友人に「今度の選挙で初めて自民に入れるって言ってる人がいるんだよ」と教えてあげたら、彼女は怒り出した。「これまでずっと自民に入れてきたけど、今度の一方的な解散とお家騒動で愛想がつきた。派手なパフォーマンスだけで国民は置き去りにされているような気がしちゃって」という。それなのに新たに自民党を支持する人がいるなんて理解できないという。それでどうするつもりかといえば、「自民党を離党した人が結成した新政党も無所属も頼りないし、自分と地元支持者の権益しか考えていないように感じる。今回は不器用そうな民主党に入れてみようかなと思っている」というのだ。

 あたしゃ結構さめててシニカルにみているコウモリ的な立場だから、どっちの言い分も「なるほどねぇ」とそれなりに理解できる。我が身を振り返ると、積極的に支持する人も政党も特に見当たらないんだけど、そうかといって消去法的にピックアップしようと思うと、今回はいつになく決めるのが難しい。

 マスコミのワイドショー的な報道や言葉遊びに踊らされすぎちゃったかな。これから面白半分の選挙報道は「日光の三猿」になったつもりで無視しようか。どうも雑音ばかりが耳と目に入ってきていけない。だからアウトプットの質も低くなる(といいわけ)。でも、書くネタがなかったら「言わザル」の禁をやぶって書いてしまいそうだ。
posted by らくだ at 20:49 | Comment(9) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする

2005年08月24日

手錠の重さ

 久しぶりにカッパのことを思い出した。もちろん本物の河童のことじゃない。本名はサトシといったはずだ。といっても昔の彼氏でもない。苗字も知らないし、今となっては顔も覚えていない。

 突然思い出したのは、宮城県で中学生が警官から拳銃を奪おうとして後ろから刺すなんて事件を起こしたからだ。最初に「中学生が警官を刺した」って聞いたとき、正直言って頭のどこかで「また中学生の刃傷事件か」と思った。この中学生が「警察の仕事に興味があります。夏休みの自由研究で取り上げたいので教えてください」とかウソをついたというのが、なぜか警官を刺した事実よりもショックだった。人の善意につけこみ、相手に後ろを向かせて襲い掛かるその卑怯さが許せない。

 カッパは私が小学校2年生のときに知り合った警官だ。一緒に遊んでいたエリちゃんが転んでヒザをすりむいた時、赤チンを塗って手当てしてくれたのが近所の交番にいたカッパだった。その日以来、エリちゃんと私はたまに交番へ遊びに行くようになった。当時は治安もよかったし、周囲には繁華街もなくて大きな団地があるだけだったから、カッパは大抵いつもヒマそうだった。

 もちろん最初からカッパと呼んでいたわけじゃない。「お巡りさん」から始まって「お兄ちゃん」と「サトシ」を経て、"ひさし状の髪の毛が河童に似ている"という理由で「カッパ」に落ち着いた。小学生に同レベル扱いされてタメ口きかれたり、カッパと呼ばれたりしても、本人はまったく怒ることもなく相手をしてくれた。今思うと、相当我慢強い性格だったんだな。

 ある日、私たちはクラスの男の子たちも誘って5、6人で交番に遊びに行った。カッパは私たちを見回すと手錠を取り出し、1人ずつ順番に片手に手錠をかけた。それまでテレビで見た手錠というのはもっとずっと軽そうだったのに、初めて(でいまんとこ最後)の手錠は冷たくて、そしてビックリするほど重かった。みんなが「おも〜い」と騒いだ。犯罪というものの重さを生まれて初めて実感した瞬間だった。カッパは「悪いことをした人は一生、手錠をして暮らすんだよ」と、今にして思えばいい加減なことを言ったのだが、私たちはそれを神妙な面持ちで聞いた。

 そのうち私たちは交番には遊びに行かなくなってしまった。新しい公園が学校を挟んで交番とは反対側にできたのが大きかった。何カ月かして交番に行ってみたらカッパは異動したのか、いなくなっていた。

 犯罪者でもない一般人、それも小学生に手錠をかけるというのは今はもちろん、当時だって規則違反な問題行為だったと思う(今なら下手すれば「警官、交番で女児に手錠プレイ」なんて書かれかねない)。それでも私はカッパが手錠をかけてくれたことに感謝している。私がも持ち合わせている犯罪抑止力の中身は、しつけ・教育・経験を通じてこれまでの人生で身につけた常識や倫理観よりも、あの時の手錠の重さのほうが大きいような気がするのだ。あのズッシリ感は強烈だった。あたしって感覚的な人間だからな。

 こんな事件でカッパのことを思い出すなんてヘンな気分だ。本人は私のことなんてもちろん全く覚えていないだろうけど、「手錠をありがとう」って書いとく。
posted by らくだ at 23:16 | Comment(5) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする

2005年08月22日

「刺客」と教育

 できたばかりの国民新党のホームページ、いかにも急ごしらえという感じ。ハッキリいってショボイ。でも、ちゃんとお楽しみコーナーもある。

 ぜひアクセスして左側のメニューの上から三番目、「公募」のところをクリックしてみてほしい(直リンクできない)。要するに今度の選挙に国民新党から立候補したいという人を募集していて、見所は応募にあたっての必要書類にある。履歴書、住民票、小論文というのは常識的だ。でも、その小論文のテーマは(1)「刺客」と教育(2)なぜ国民新党(国民)の候補者公募に応募したのか−の2つで、このうちどちらかを選んで400字詰め原稿用紙4〜8枚にまとめることになっている。

 何回も見直したけど、確かに「資格」じゃなくて「刺客」だった。すげ〜。頭の中を「恨み辛み」、「破れかぶれ」といった言葉がかけめぐってクラクラしてきた。出題側はいったいどんな内容の論文に期待しているのだろう。

 「資格」の誤変換の可能性は本当にないのかな? 私自身がこのブログで誤変換の垂れ流し人と化している(ご指摘してくださる皆様、どうもありがとうございます)ので、どうも他人も自分と同じなのではないかと疑ってしまう。それにしても、こんなに大切な告知の誤りに何日も気づかないはずないよなぁ。

 テーマ1で小論文を提出した人は何人いるのだろう? 私の想像を超えた世界なので、優秀な小論文はぜひ一般に公開してもらいたい。応募期間は23日(火)の消印有効っていうから、やる気があれば今からでも間に合いそう。ワレこそと思う方は「刺客」と教育を論じてみてはいかが? 
posted by らくだ at 20:55 | Comment(8) | TrackBack(2) | 話題 | 更新情報をチェックする

売国ブログに認定?

 ヤバイ。2日前に「ヤフーで売国」というエントリーを書いたせいで、ヤフーで「売国」という言葉をを検索すると、9番目にこのブログが出てくるようになってしまった(22日午後8時半現在)。そこまで考えていなかった。

 あのエントリーを書いてから2日しかたっていないのに、検索結果への反映ってずいぶん早いんだな。それになんでこんなに上に表示されるんだろう? こんな話題で検索結果の一画面目にいるのもちと恥ずかしい。ほかの多くのブログがこの話を書いてくれれば、数画面目に後退してくれそうなもんだが…。みなさんどうですか?
posted by らくだ at 20:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | Web&ブログ | 更新情報をチェックする

2005年08月21日

最近世に続くもの

 きょうは(1)航空機トラブル(2)地震(3)新党結成−の順番でニュースが耳に入ってきた。

 まず、昨晩成田発パース行きの豪カンタス機が貨物室から出火の疑いで関空に緊急着陸、乗客数人が重軽傷を負ったと朝方のニュースで知る。トラブルというよりも事故といったほうが適切かな。続報によると、実際には出火していなくて警報機の誤作動らしい。怪我した人はもちろん、計画の変更を余儀なくされた人々にもお見舞いを申し上げる。

 先日はギリシャのヘリオス航空墜落に続いて南米ベネズエラでもコロンビア機が墜落したばかり。かねてから航空機の事故・トラブルは続くような気がしていた。最近はその傾向がさらに強まっているように感じる。もともと飛行機は嫌いな私。あまり飛行機に乗りたい気分じゃない。

 お次は地震だ。昼前、かすかな揺れを感じた。地震という自覚はなく暑くて目まいを感じているのかと思った程度。そうしたら昼のニュースでは新潟の中越地方で震度5強だと伝えていた。ここんとこ関東、東北、ときて今度は信越。昨年の中越地震に比べたら小さかったとはいえ、震度5の揺れを何回も経験するなんて、中越地方に住んでいる人は気の休まるヒマがないだろう。いったい日本のどこに住めば一番安全なんだろう?

 さらに昼のニュースで、自民党造反派の一部が康夫ちゃんと一緒になって新党「日本」を結成したと知った。「国民新党」、「新党大地」ときて「日本」ねぇ。康夫ちゃん(衆院選不出馬)にもある種のキワモノ感が漂っているけどホリエモンには負けそうだ。

 日経朝刊の折り込みに小林興起と石原慎太郎の対談チラシ「興友2005年臨時号」とやらが入っていて、なんか不思議な感じはしたんだよね。「発行 自由民主党第10選挙区支部」となっていたし。せっかく刷ったのだから、新党結成を発表する前に配ってしまえということだったんだと納得した。やることがセコイ。あたしゃ10区の住民じゃないんだが。
posted by らくだ at 22:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年08月20日

ヤフーで「売国」

 直前エントリーのコメント欄でハググさんに教えてもらった話。ヤフーで「売国」という言葉を検索すると、一番上になぜか民主党のマニフェストのページが表示される(検索結果画面)。

 「まっすぐに、ひたむきに」という言葉がなんか空しく、苦笑させられた。目を皿のようにしてページ全体を探したんだが、「売国」という言葉は見つからない。何か隠されているのかと思って右クリックでソースまで見ちゃったよ。あたしって暇なヤツだ。

 ちなみに検索結果で2番目に表示されるのは「日本売国党ホームページ」。5番目に「経済同友会」が出てくるが、これも「売国」って言葉は見つからなかった。1画面目の検索結果20件でページタイトルに「売国」ってことばが入っていなかったのはこの2つだけ。

 ヤフーの検索アルゴリズムってどうなっているんだ? 恣意的だとしてもここまで露骨にやるもんかね? グーグルで「売国」すると(ってヘンな日本語だが)、例の「日本売国党」ホームページが1番上に出てくる。以降、マトモな売国ページ?ばかり表示される。

 民主党の人は気づいていないんだろうな。いちいちそんな検索しないもんね。いつになったら検索結果の画面が変わるか、密かにウォッチを楽しむとしようか。

【追記】コメント欄のTさんのご指摘で気がついたのだが、ヤフーがアルゴリズムを変えたらしく「売国」と検索しても民主党と経済同友会が出なくなった。(9月3日)
posted by らくだ at 09:51 | Comment(9) | TrackBack(1) | 話題 | 更新情報をチェックする

2005年08月19日

豚亀対決

 これで広島6区で「漁夫の利」的に民主党候補が勝ったりしたら笑い話になりそうだが、ときたまテレビに登場する民主党のお偉方をみていると、どうもそんな心配は必要ないような気がする。

 岡田代表は話がつまらない。聞いていてもまったく意外性がなく優等生的な物言いに終始するから「ハイハイ、あなたが何をいうか分かってます」とチャンネルを変えたくなる。菅さんは四国で霊場88カ所巡礼をして煩悩から解き放たれたのか、すっかり好々爺になってしまい政治家臭が薄まった。ついでにと思って、元代表・鳩山さんのホームページをみてみたら、相変わらず寒くなるようなフラッシュが踊っていたよ。

 ホリエモンがとりあえず無所属で出馬を決めたのには多少ながらもホッとした。どうみても自民のキャラじゃない。自民党内部にもホリエモン・アレルギーがあったみたいだし。私がたまにのぞいている山本一太議員の日記にも「自分は賛成できない」とはっきり書いてあった。議員バッジはTシャツにつけるんだろうかと、今から余計な心配をしている私だ。

 広島6区に代表されるように、今回の選挙の焦点は与党VS野党というよりも与党+刺客VS造反派になってきた。刺客と称されるほかの候補は「料理と政治は変わらない」「拉致問題の解決は6カ国協議の中で」などという発言が断片的に耳に入ってくる。う〜む。彼女たちがみんな当選したら「小泉的喜び組」が結成できそうだ。各種世論調査の結果をみると、有権者はコイズミ首相が郵政解散でスジを通したことを評価しているように感じられるんだが、その後のなりふり構わぬ公認候補擁立はどのように受け止められるのかな。

 野党の皆さんには申し訳ないのだが、どうも「野党=蚊帳の外」感がある。マスコミの取り上げ方が影響しているのかな。私の選挙区は造反派と刺客がいないから、どうも盛り上がらん。いつものように消去法的に投票することになりそうだ。もともと「是非この人に当選してもらいたい」なんて思って投票したことなんてそんなに何回もない。

 それにしても「刺客」って誰が使い始めたんだろう。好きな言葉じゃない。北陸の旅から帰ってきたら、マスコミがこぞって「刺客」ってことばを使っていて驚いた。聞いていると、人によって「しかく」と「しきゃく」と読みが違う。「子連れ狼」の主題歌で「ちゃ〜んの仕事はしかくとな〜」と歌っていた記憶があるんだが、たまたま見つけた毎日小学生新聞の「刺客作戦」という記事をみてワケが分からなくなった。この記事、ルビつきで「刺客とは暗殺する人のことです」と書き始め、最後に「地元の自民党県連などが反発しているところも多く、『刺客』をたてる選挙区は、自民党が事実上、分裂する選挙区になりそうです」という文章があるのだが、最初の刺客は「しかく」とルビが振ってあるのに、最後の「刺客」のルビは「しきゃく」となっているのだ。辞書にはどちらも出ている。要するにどっちでもいいのか。
posted by らくだ at 23:23 | Comment(6) | TrackBack(2) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年08月17日

「国家の罠」

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて きのうの更新をサボってしまったのはこの「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」という本を読んでいたからだ。昨年マスコミをにぎわせた「ムネオの腰巾着」または「外務省のラスプーチン」の佐藤優氏が書いた内幕物。すんごく面白かった。冷静かつ客観的な観察と緊張感がある文章に好感を持った。ときたまユーモアのセンスも感じさせ、全く飽きさせなかった。傑作。

 一連の事件の当事者が書いているだけに、決して報道されることのない外務省内の権力争いやら外交の実際など、興味深いことが次から次に出てくる。いかに国益を最優先して動いていたかが繰り返し述べられるのは、やや「いい格好しい」という感じがしないでもない。取り調べのかけ引きを通じて担当検事と個人的な信頼関係を築いていく過程は、まるで映画かTVの人間ドラマのようでもあった。

 佐藤氏は、小泉政権の誕生前後で日本の根本的な方針が大きく変わったと指摘。その変化の1つとして次のように書いている。
 田中女史が国民の潜在意識に働きかけ、国民の大多数が「何かに対して怒っている状態」がつづくようになった。怒りの対象は100パーセント悪く、それを攻撃する世論は100%正しい二項図式が確立した。あるときは怒りの対象が鈴木宗男氏であり、あるときは「軟弱な」対露外交、対北朝鮮外交である。このような状況で、日本人の排外主義的ナショナリズムが急速に強まった。
 小泉政権の誕生やマキコせんせがキッカケになったかどうかはともかく、『多くの人が何かに怒っている状態』とか『自分と異なる意見はすべて間違いと見なし攻撃する』傾向というのは、漠然とながら私も感じていたので興味深い。佐藤氏の指摘する通り、日本は「危険なナショナリズム・スパイラル」に入りつつあるのだろうか?
posted by らくだ at 22:22 | Comment(7) | TrackBack(0) | 書評・芸能など | 更新情報をチェックする

2005年08月15日

雨続き北陸の旅

 とっくに梅雨が明け、台風が来ているわけでもないってのに、雨ってこんなに降るもんなんだと感心させられた数日間だった。よほど普段の行いが悪いらしい。旅行期間中にわたってこれだけ天気が悪かったのは生まれて初めてかもしれない。「晴れ女」を自認していたのにな。

 10日(水) 早朝の新潟到着と同時に豪雨。新潟から乗った信越本線は、隣駅の越後石山でビショ濡れの裸足の青年が電車に乗り込んできて隣に座った。ちょっとヤバ系の人だったらどうしようと身構えたら、スニーカーを手に持っていてそこから水がボタボタ垂れている。足がグチョグチョになってしまったので裸足になってホームを歩いて電車に乗ってきたらしい。確かに傘なんてあってもなくても大して変わらないほどすごい雨だったな。富山に着いた10時ごろで雨は一段落。昼すぎには晴れ間も広がって暑くなった。

 11日(木) 雨とは関係なく、富山地方鉄道が信号機故障で30分遅れる。雨が降ったりやんだりの1日。途中で薄日がさす場面もあった(太陽をまともに拝んだのは前日とこの日だけ)。夕方のにわか雨は電車内で遭遇したので被害なし。

 12日(金) 富山県から石川県に入ったところで大雨になる。加賀温泉駅からバスに乗ったら滝のような降りに。バスの運転手さんは「本日は大雨・洪水警報が出ています。足元にご注意ください」とアナウンスしていた。昼前に駅へ戻ったら、改札に「停電と信号機異常のため上下線とも運転見合わせ中」との掲示(あとになって敦賀の方で落雷があったと知る)。私の乗った電車は50分遅れ。夜になってもダイヤの乱れは続いていて、福井から敦賀への電車は30分以上遅れた。

 13日(土) 夜のうちに激しい雷雨。敦賀の宿で見たTVで「美浜では1時間に90ミリの雨が降った」と言っていて嫌な予感がする。駅に行くと「美浜付近で規定の降水量を超えたので小浜線は運転見合わせ」との掲示で予感は的中。それほど急いでいるわけじゃなかったので乗るつもりだったが、駅員がやってきて「川が増水しています。線路が水没しているわけじゃないんですが、美浜付近ではいまだに雨が降っていて、さらに増水する可能性もあります。点検は歩いて行うので時間がかかるので…」という。福知山に行くなら小浜線・舞鶴線経由をやめて米原経由のほうがいいと言われた。
 最終的には小浜線に乗りこんでいた乗客6人(6組?)はみな説得され、私たちは湖西線経由で京都へ出ることに。時間的なロスを埋め合わせるため京都から園部まで特急でワープした。特急は青春「18きっぷ」で乗れないので特急券だけでなく乗車券も別途買う。しかもお盆の時期で自由席車両は激込み。比較的すいていた喫煙車両に行ってもすし詰め状態で、3歳ぐらいの女の子が「座りた〜い」と何百回も叫んでいた。午後はどん曇り。

 14日(日) 天気予報で1日中雨のマークだったから覚悟していたのに、雨が降ったのは車中にいた姫路付近だけだった。だから予想以上に天気は良かったといえそうだ。

 天気予報では毎日のように大雨への警戒を促していたし、実際にバケツをひっくり返したような雨もあちこちで降った。それなのに、豪雨の時間帯は乗り物や宿の中にいることが多く、雨の中を歩き回った時間は合計しても30分にもならない。考えようによっちゃ幸運だったかもしれない。悔し紛れに書いておくと、日焼けの心配もしないで済んだ。帰宅したと思ったら、さっそく雷がゴロゴロ言い出して暗くなってきた。雨が降りそうだ。
posted by らくだ at 15:29 | Comment(6) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする