2005年06月15日

ジェンキンスさんの本は売れるのか?

告白 ジェンキンスさんが40年ぶりに母国アメリカに一時帰国、91歳の母親とも再会した。家族が再び会えたというのは素直に祝福したい。1年前だったら夢のまた夢みたいな話だったな。「脱走罪で死刑になるかもしれない」という話だったから。地元ではいまだに「裏切り者」する人もいるわけだし、それほど頻繁に行き来できるとも思えない。「これが40年ぶりで最後かな?」などと余計な想像をしながら、テレビに映った一家の映像を見た。

 アメリカでは予想以上に関心が薄い。いつものぞいているニュースサイトでは、ワシントン・ポストが国内ニュースのページに「脱走兵が再開のため帰国」というAP電の記事を写真つきで載せているのしか見つけられなかった。ニュース系のブログはどこも取り上げていない。日本絡みのニュースがあるといつもメールをくれる友人からも連絡がなかった。ジェンキンスさんの地元ではそれなりのニュースになっているみたいだけど、米全土でみればそれほどのニュースじゃないんだな。

 ジェンキンスさんは自伝をタイムから出す予定で、その契約金が手に入ったから今回の旅費を払えたとか聞いた。共著者もタイム誌の人だから英語で出すんだろうけど、それほど関心があるように見えないアメリカで果たして売れるんだろうか? 他人事ながらちょっと心配だ。この温度差じゃ日本語版しか売れないような気もする。

【追記】ジェンキンスさんの日本語版の本「告白」は2005年10月上旬に角川書店から発行される。
posted by らくだ at 23:52 | Comment(2) | TrackBack(1) | 話題 | 更新情報をチェックする