2005年06月01日

ディープスロートの正体

 朝方の定例作業でBBCのサイトをチェックしたら、ウォーターゲート事件のディープスロートが名乗り出たというニュース(元記事)が出ていた。ぶったまげた。しかも、最初にスクープしたのが女性誌のヴァニティフェアと知ってさらに驚く(ワシントン・ポストも同誌の報道を確認済み)。ヴァニティフェアってコスモポリタンみたいな女性向けのファッション・ライフスタイル雑誌というイメージしかない。

 ワシントン通を自認する複数の知人が「ディープスロートが当時のヘイグ国務長官だってことはワシントンの常識」などと言っていた覚えがあるんだけど、大ハズレだったな。フェルトFBI副長官(当時)ってあたしゃ初めて聞いた名前だ。この人は自分の家族にすら2002年まで黙っていたというのだから、口の堅い人なんだろう。91歳ということで、最後にスポットライトを浴びたいと思ったとしても不思議じゃない。だってウッドワードとバーンスタインは本人が生きているうちは正体を明らかにしないと言っていたんだし。

 私がディープスロートのことを初めて知ったのは、高校時代に名画座で「大統領の陰謀」を見たときだ。ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンという人気俳優が出ているから見たのだが、当時の私には映画の内容は理解できなかった。室内と夜のシーンばかり多く恐ろしく地味な映画で、正直いって退屈だった。編集主幹のベン・ブラッドリーを演じたジェイソン・ロバーツ(アカデミー助演男優賞を受賞)がいい味を出していたことぐらいしか印象に残っていない。それでも、「取材で困ったことがあるたびに、このディープスロートが出てきて助けてくれるんだからいいなぁ」と思ったことだけは覚えている。

 大学時代にたまたま文春文庫から出ている翻訳書の「大統領の陰謀」を読んだら、些細な事件を取材するうちに大統領までたどり着く展開の面白さに夢中になった。この本はいまでも処分しないで手元にある。ネット書店をのぞいてみたら現在絶版状態みたい。定価は612円だというのに、アマゾンでは古本を2980円!で売っていた…。

 久しぶりに開いてみると、このころの文庫本はやたら文字が小さく行間も狭く感じる。気になって数えてみたら、1行の文字数は43文字と比較的最近買った文庫本に比べて1文字多いだけながら、1ページの行数は2行多い。せっかくの機会だから読み直してみようと開いたものの、目がチカチカしてちょっと迷っている。 
posted by らくだ at 21:41 | 東京 ☀ | Comment(7) | TrackBack(2) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。