2005年06月30日

空港居座りで英国籍取得

 空港で生活するなんていうと映画「パリ空港の人々」とそのリメーク「ターミナル」を思い出す。きょう話題になっている人は訪問国の空港で居座ったのではなくて、強制送還された空港で13カ月も暮らした末、行きたかった英国の国籍をめでたく手に入れた。(BBCの元記事

 舞台はケニア・ナイロビのジョモ・ケニヤッタ空港。サンジャイ・シャーさんは英国海外市民パスポートを持っているが、昨年の5月に英ヒースロー空港で入国を拒否された。彼のパスポートでは英国に長期滞在できず、入国審査官は長期滞在するつもりだと判断したためだ。

 英国へ出発する前にケニアの国籍を返上して無国籍状態になったシャーさん、ケニアに強制送還されると完全な英市民権を求めて入国を拒否。空港で生活を始めた。ケニア国籍を持つ奥さんと息子さんが数日おきに空港を訪ねて食料や衣類などを差し入れてくれたっていうから、映画の空港生活者よりも彼は恵まれていたといえそう。

 英当局はシャーさんに英国籍を認め近くパスポートを発行する見通しだが、過去1年あまりにわたる抗議行動と英当局の決定は関係ないとしている。それでも、同じことをする人はいそうだ。ケニアの新聞の英語サイトを探してみたけど、このニュースは見当たらなかった。国内向けには報道されないかもしれない。 
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2005年06月29日

「米よりも中国が好き」続報−日本はもっと好きだった

 6月24日に書いたエントリー「米よりも中国が好き」−国際世論調査について、より詳しい原資料(英語)を見つけた。先日の資料では米国と中国を対比させただけ好感度しか出ていなかったのだが、好感度調査は日本も対象になっていた。日本の好感度は総じて中国よりも高いことが分かりホッとしている。資料にあった数字をここで紹介する。
      −−−好感度(単位:%)−−−
         米   独   仏   日   中
カナダ人    59   77   78   75   58
イギリス人   55   75   71   69   65
フランス人   43   89   74   76   58
ドイツ人    41   64   78   64   46
スペイン人   41   77   74   66   57
オランダ人   45   88   69   68   56
ロシア人    52   79   83   75   60
ポーランド人  62   64   66   60   36
アメリカ人   83   60   46   63   43

 フランス人とドイツ人はお互いに自分の国よりも相手の国に好感を持っている結果になっているんだけど、独仏の数字が入れ替わっている可能性はないんだろうか? やや不安だ。

 表で紹介されている5カ国の好感度を私が勝手に計算してみた、要するに平均値を出しただけなんだけど、ドイツ74.8、フランス71.0、日本68.4、アメリカ53.4、中国53.2の順で、少なくとも上記9カ国での調査に限るとアメリカがわずかに中国を上回っている。
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2005年06月28日

更新怠る東亜日報

 サイパンを訪れた天皇が韓国人の犠牲者を慰霊する「韓国平和記念塔」を訪問したというニュースは突然で意外だった。それだけ昨今の日韓関係に「配慮」しているってことなんだろう。

 はたして韓国ではどんな受け止め方なのかと思って韓国紙の日本語サイトを巡回したら、3紙3様、それぞれの個性が感じられた。22時現在で中央日報はトップページの一番上に「明仁天皇、サイパンの『韓国人慰霊塔』電撃訪問」と大きな扱い。まぁ好意的といってよさそうだ。

 私の探し方が悪いのかもしれないが、朝鮮日報にはこのニュースは見当たらなかった。目に付いたのは「A級戦犯は罪人ではない−日本で主張相次ぐ」って記事ぐらい。

 次いで東亜日報。トップページの扱いは上から3番目(写真ニュースを除く)に「日王、戦争責任に沈黙…追悼を前面に」という記事がある。開いてみると、朝6時すぎのニュースがそのまま残っていて、記事中には以下のような部分がある。
しかし、サイパンで強制労働に苦しんだり、戦乱に巻き込まれて死亡した韓国人犠牲者のための「サイパン韓国人慰霊碑」は訪問対象から除外され、「国内向けの行事」という限界を露呈した。韓国人慰霊碑は日本政府が自国の死亡者のために立てた戦没者碑から徒歩で5分のところにある。

このような日程から分かるように、日王の今度の慰霊巡礼は「日本王室(特に昭和日王)の戦争責任」に関して黙ったまま、戦没者追慕だけの形式を取っている。
 東亜日報のサイトをいつもウォッチしているわけじゃないので、記事を長時間差し替えないのがいつものことなのかどうか分からない。事実と異なる記事を載せていてもマズイって思わないのかな。これだけ長時間放ってあると意図的なんじゃないかと勘ぐってしまう。

【追記】東亜日報のサイトは29日になって「天皇、『4分だけこっそり追慕』」という記事に差し替えた。しかし、見出しからしてアレだな…。(6月29日)
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2005年06月27日

Drudge Reportはズルイ

warning クリントンとモニカのスキャンダルを暴いたことで知られるDruge Report(あえてリンクは張らない)のサイトを久しぶりに訪問したら、何やら警告ウィンドウが出てきた(画像をクリックすると大きくなります)。

 左側にヘルプ&サポート・センターの文字、右側には「緊急システム警告」で危機感をあおる。「あなたのPCに重大なエラーがある可能性も」と続き、PCのパフォーマンスを改善するために次のウィザードを使いなさい、と命令口調だ。

 最初は最新のウイルスにでも感染したかとうろたえた次の瞬間、一番下にすごく小さな字で「広告」と書いてあるのに気づいた。パソコンに慣れていなくて英語も苦手っていう人なら何事かってビックリしてNextに進んでしまうかもしれない。スパイウェアを仕込まれるぐらいで済むのか、もっとマズイことになるのか、どうなんだろう? ちょっと興味があったけど怖くてNextをクリックする気はしなかった。

 アダルトサイトなどには多いのかもしれないが、あたしゃこんな紛らわしい広告は初めて見た。こんな広告を入れるなんて、Drudge Reportはやっぱりキワモノだ。
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2005年06月25日

ワシントンポストの「殺人」

 朝方のニュース巡回で、ギョッとするようなワシントン・ポストのお詫びを見つけた(原文=無料登録していないと開けないかも)。

 最高裁のレンキスト長官が「引退」または「死亡」したという見出しと記事サマリーを「うっかり」ウェブサイトとRSSフィードで配信してしまったという。死亡したときの予定稿は既にしっかり準備できていますよ、というのがバレてしまったってわけ。レンキスト長官も80歳だし、昨年あたりから体調をくずしているとは報道されているけど…。

 アメリカを代表する高級紙がこんな失敗をしてくれると、素人ブロガーとしてはなんだか気が楽になる。

【追記】
レンキスト長官は2005年9月3日にバージニア州の自宅で亡くなった。
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2005年06月24日

「米よりも中国が好き」−国際世論調査

 米ピュー・グローバル・アティテュード・プロジェクト(PGAP)が実施した国際世論調査(原文)で、アメリカよりも中国が好きとの回答が16カ国中11カ国に上った。伝統的な欧州の友好国(とあいまいな表現ながら、記事の別の部分から想定すると英仏独、スペイン、オランダあたり)、パキスタン、レバノン、ヨルダン、インドネシア、ロシアで親中派が親米派を上回ったという。

 ふ〜ん、中国ってそんなに人気があるんだ。というよりも、それだけアメリカが嫌われているってことかな。もし、選択肢に日本が入っていたら、どのぐらい人気が集まっただろうか? ちょっと弱気な私だ。

 アメリカを好きだっていう人の割合が多いのは、インド(71%)、ポーランド(62%)、カナダ(59%)、英国(55%)、ロシア(52%)の順。こっちの調査対象は15カ国なので上の調査とは微妙にズレているかもしれない。7割以上のインド人と、アメリカの隣人カナダも6割近くがアメリカを好きっていうのは意外だった。

 「軍事力で米国のライバルとなる諸国が出現すれば世界は良くなる」との考えは、15カ国すべてで過半数を占めた。最低はカナダの51%、最高はフランスの85%(!)。ここらへんは納得。ただし、中国が米国の軍事ライバルになることに好意的な見方が過半数に達したのはパキスタンとヨルダン(それぞれ77%)、インドネシア(60%)、トルコ(56%)の4カ国だけ。欧州は約20%にとどまった。インドネシアってそんなに中国loveだったとは。

 調査対象の年齢層やサンプル数など不明ながら、かなり興味深い調査だった。

【追記】6月25日付の日経新聞夕刊によると、調査は4月下旬から5月待つにかけ各国で成人約500−2000人を対象に実施した。

【関連エントリー】「米よりも中国が好き」続報−日本はもっと好き(6月29日) 
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2005年06月23日

怒涛のコメントスパム

 未明から午前中のコメントスパムときたらすごかった。スパマー隔離用エントリー(歓迎!スパマー御一行様)に寄せられたコメントは、数えていないけどだいたい50件ぐらい? 「業者が最近多い〜〜〜うざい〜〜〜」などという芸の細かいコメントには苦笑させられた。
 
 6月9日を最後におとなしくしていたのに、ずいぶん華々しく復活したもんだな。書き込みのIPが同じだから全部同じ人(業者)の仕業のはず。9日までは全部FC2ブログだったのが、きょうは全部キューピーブログになっていた。初めて聞くブログの名前だ。FC2ブログにはまともなブログもあったけど、キューピーブログはトップページの新着Blogからして何やら怪しい雰囲気なのであえてリンクは張らない。

 今晩もまたスパムが入り始めたので、遅ればせながら当該IPをコメント禁止にした。しばらくするとまた来るんだけどね。

【関連バックナンバー】
スパマーが釣れた!(6月3日)
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2005年06月22日

犯罪と卒業文集

 都内の高校生が両親を殺害し、タイマーでガス爆発するようにセットして温泉で豪遊?していたというニュース、半分は「また子どもの残虐犯罪か」という気持ち、もう半分は「それにしても惨すぎる」という気持ちで聞いた。

 自分が15歳のころ、親への対抗策ときたら「口をきかない」とか「部屋に閉じこもる」ぐらい。ほかに思いつく手段なんてなかった。この高校生、タイマーでガス爆発させるような知恵がありながら、両親を殺したらどうなるのかまで考えなかったんだろうか。そのあたりが理解を超えている。

 草津の温泉旅館に1人で行って泊まったというのも15歳とは思えない、中年のような行動だ。そんなところに自分1人で泊まれば目だってすぐに足がつくとは思わなかったのかな。目立たないためにはユースホステルか何かに泊まるはずだし、捕まるのを待っていたのか。

 こういう時に必ず出てくるのが『卒業文集』だ。きょうはこの高校生が小学校の卒業文集に「引っ越しが嫌い」と書いていたと紹介され、それが犯行を招いたというような論調でコメンテーター・キャスター連中が頷いていた。私はなぜか、こういうときに卒業文集と犯罪とのこじつけを聞くと、「ちょっと待ってよ!」という気分になる。テレビの人たちは過去の文集に必ず犯罪の予兆を見つけるのだが、そんなに単純なものだろうか。

 もし卒業文集で将来の犯罪が占えるのだったら、少しは対策がありそうなもんだけど。少なくとも私は卒業文集なんてテキトーに書いていた。しかも高校生にもなって小学校時代の文集を穿り出されるのだから、そんなもので深層心理を云々されてもズレまくりだ。私がこの高校生の同窓生で同じ卒業文集に作文を寄せていたりしたら、「大人がそろってしたり顔して何言ってんだよ!」と怒りを爆発させるかもしれない。

【追記】卒業文集が小学校時代のものであったことを最後の2つの段落に書き加えました。(6月23日)

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2005年06月21日

対照的なメール

 温泉情報の趣味サイトを細々とやっているので、たまに温泉施設からメールが送られてくることがある。つい最近も3日の間に2通が届いた。両方ともかなり前の話になるが改装して再オープンしたというお知らせだった。この2通がやたら対照的だった。

 1通は「らくだ様」に始まり、時候の挨拶、ホームページ上でその施設を紹介していることへのお礼と続き、最後のほうに「ご存知かもしれませんが、私どもは改装しましたので、以前とは随分変わっております。お近くまでお越しの際にお時間がございましたら、ぜひ足をお運びください。スタッフ一同心からお待ち申し上げております」というメールだった。たいていの場合、送られてくるのはこのようなメールだ。

 3日後に別の施設から届いたメールは全然違った。いきなり「○○○は×月×日に改装オープンしております」で始まる。そして、私がサイトに載せている写真と文章を差し替えてほしいという。最後に「連絡をお待ちしております」という割にはメールアドレス、電話番号、FAX番号もない。総支配人の名前はあるものの、メールに書かれていたのはそれですべてだ。私は個人の趣味で訪ねた温泉を、もちろん非営利で紹介している。その温泉については「私の訪問後に改装されています」と追記しているのに『改装したんだからサイトの内容を差し替えろ』と呼びつけられるのはちょっとつらい。正直言って行く気もなくなる。

 以前、違う施設から同様のメールを受け取ったときは、電話で問い合わせてみたら施設側にはそんなメールを送ったこころあたりのある人間はいないといわれ、「トラブルを起こしてやめた以前の従業員か、ほかの施設がウチの評判を落とそうとして嫌がらせで送ったのかもしれない。とにかくウチはそんな失礼なメールを送った覚えはない」と説明があったっけ。

 今回もそんなことなのかもしれないと思いながら返事を書いた。こういうときは返信を書いても数日ねかせてから読み直し、何回も推敲してなるべく冷静・客観的なメールを送るようにしている。そうしたら「こちらの手違いで、下書き段階のものを送信する予定のないあて先に送ってしまいました」と釈明する返事が来た。ホッとしたとはいえ、ちょっと引っかかっている。ずいぶん不注意だ。根に持つつもりはないんだけど、その施設を再訪する意欲が完全に回復したとはいえない。
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2005年06月19日

エリザベス女王がiPod購入

 英エリザベス女王がiPodを買ったそうだ。6GBのシルバーというからiPod miniかな。169ポンドを計算したら33594円と出てきたから、日本で買ったほうが安そうだ。

 6GBのiPodって、女王は一体そんなにたくさん音楽を聴くのだろうか? それにiPodをお供にあちこち出かけるのか、それとも宮殿の中で聞いているのか? あたしなんて、プレゼントで当たった512MBのiPod Shuffleで、旅行もジョギングも十二分に足りている。むしろちょっとたくさん曲を入れすぎて整理をしなくちゃいかんと思っているぐらいだ。

 しかし、アバの「ダンシング・クイーン」が女王のipodに入っているのではないかと伝えられているのは、ちょっとできすぎって感じだ。(元記事

 シーサーの編集画面が重く、長いエントリーを書く気にならないので手抜きにて失礼。早くサーバー増強してくれないかな。
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2005年06月18日

世界のセレブ・ランキング

 米フォーブス誌がことしの「世界で最も力のあるセレブ」ランキングを発表した(BBC)。「世界の」といってもトップ10のうち9人はアメリカ人で、1位は米テレビ司会者のオプラ・ウィンフリー(昨年はメル・ギブソン)。

 このランキングはメディア、インターネットへの登場回数、2004年6月からの1年間の推定収入−をもとにはじき出されている。オプラの年収は推定2億2500万ドル。しかし、この人って日本ではまったくといっていいほど知られていないのが不思議だ。

 とはいえ、3年近くアメリカに住んでいた私も、テレビに出ている彼女はほとんど知らない。平日昼間のトークショー(日本のワイドショー)で人気なので、見る機会がなかったのだ。知っていることといえば、信じられないほどのダイエットとリバウンドを繰り返し、痩せているときに走ったフルマラソンのタイムは私よりもいいってことぐらい(マラソンに関しては、私は勝手にライバル視していた)。彼女の書いたダイエット本はベストセラーになってあちこち山積みされていた。ただ、視聴者には太っているオプラのほうが好評だと聞いたな。

 セレブ・ランキングのトップ10の残りの人たちは日本でも知られている人ばかり。シャキール・オニールってまだプレーしてんのか…。
 1位 オプラ・ウィンフリー
 2位 タイガー・ウッズ
 3位 メル・ギブソン
 4位 ジョージ・ルーカス
 5位 シャキール・オニール
 6位 スティーブン・スピルバーグ
 7位 ジョニー・デップ
 8位 マドンナ
 9位 エルトン・ジョン
10位 トム・クルーズ
 作家では「ダビンチコード」のダン・部ラオ運河12位と、ハリーポッター・シリーズのJ.K.ローリングの22位を上回った。トップ100圏外に去ったのはジム・キャリー、トム・ハンクス、ローリング・ストーンズなど。
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2005年06月17日

何かの間違い?

 前に勤めていた職場で大変お世話になった人から久しぶりにメールが来た。喜びいさんでメールを開いたら、「以下のURLをご覧ください」というようなことが書いてある。本人の書いた論文のページかなにかにリンクが張ってあるのかと思って開いたら、このページだった…。

 何か重大な秘密が隠されているのではないかと隅から隅まで読んだのだが、そんな兆しはない。ひょっとしてほかの人に送るはずのメールをうっかり私に送ってしまったのか、リンク先URLの記述を間違ったのか、どういうことなんだろう。一瞬、新手のウイルスメールかと思ったけど、スキャンしてもウイルスは見つからなかった。あまりにも尊敬している人なので、「仮面ライダーのエキストラ募集のURLを送っていただきましたが、あれは何ですか?」なんていうぶしつけなメールを送るのもはばかられる。どうしよう。

 あらためてこのURLをみると、結構笑える。だって時代劇の扮装をしてオーディションを受けなくちゃいけなくて、8−17時拘束で、しかもギャラなし。会場に着替えのスペースはなく、公共交通機関で行かなくちゃならない。しかも中学生以下なら保護者の同伴が必要で保護者も要扮装というのが徹底している。18日朝方の京都は不思議な格好の人が闊歩しそうだ。
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2005年06月15日

ジェンキンスさんの本は売れるのか?

告白 ジェンキンスさんが40年ぶりに母国アメリカに一時帰国、91歳の母親とも再会した。家族が再び会えたというのは素直に祝福したい。1年前だったら夢のまた夢みたいな話だったな。「脱走罪で死刑になるかもしれない」という話だったから。地元ではいまだに「裏切り者」する人もいるわけだし、それほど頻繁に行き来できるとも思えない。「これが40年ぶりで最後かな?」などと余計な想像をしながら、テレビに映った一家の映像を見た。

 アメリカでは予想以上に関心が薄い。いつものぞいているニュースサイトでは、ワシントン・ポストが国内ニュースのページに「脱走兵が再開のため帰国」というAP電の記事を写真つきで載せているのしか見つけられなかった。ニュース系のブログはどこも取り上げていない。日本絡みのニュースがあるといつもメールをくれる友人からも連絡がなかった。ジェンキンスさんの地元ではそれなりのニュースになっているみたいだけど、米全土でみればそれほどのニュースじゃないんだな。

 ジェンキンスさんは自伝をタイムから出す予定で、その契約金が手に入ったから今回の旅費を払えたとか聞いた。共著者もタイム誌の人だから英語で出すんだろうけど、それほど関心があるように見えないアメリカで果たして売れるんだろうか? 他人事ながらちょっと心配だ。この温度差じゃ日本語版しか売れないような気もする。

【追記】ジェンキンスさんの日本語版の本「告白」は2005年10月上旬に角川書店から発行される。
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2005年06月14日

百聞は一見にしかず

 青山学院高等部の英語の入試問題で「ひめゆり学徒の体験談は退屈だった」(カッコ内は原文にあらず)という部分があったこことが今になって問題視され、高校側がきのう沖縄まで謝罪に赴いたそうだ(琉球新報)。

 入試問題の話を最初に聞いたのは週末だったかな。そんな例文を使うなんて無神経だなぁと思ったものの、それ以上は関心がなかった。原文(このPDFファイルの4ページ目)の存在を教えてもらって読んでみたら、報道とはちょっと違った印象を持った。というのも、報道は「退屈」という部分を切り取って強調していてその前段落の話が欠如しているため、戦争体験を全体的に「退屈」といっているのだとばかり思っていたのだ。ちょっと長いけど、「退屈」が出てくる前の部分を紹介する(ただし超訳よりも飛ばしているらくだ訳なので誤訳があるかも)。
それが起きたのは修学旅行で沖縄に行ったときだった。滞在中に私たちのクラスは戦争時のまま残されている防空壕を訪ねる機会があった。各自が灯りを持ち、年老いたガイドについて洞窟に入った。内部は暗くて湿っていた。戦時中からほとんど変わっていない。都会から来た子供にとっては完璧な遊び場だった。誰かが滑って転ぶと、笑いはやした。声がこだまするのも面白かった。誰かが「ここでキャンプしたら楽しいんじゃない?」と言った。そうだ、本当に面白いだろうな。その時、ガイドが言った。「OK、灯りを消しましょう」。最後の灯りが消えるとあたりは暗くなった。真っ暗闇だった。誰も何も言わなかった。何も「言えなかった」のだ。「これが戦争です。この中で私たちが祈っていたことは生き延びることだけでした。もう二度と経験したくありません」。戻るときには誰も何もしゃべらず、もちろん笑う人もいなかった。外に光が見えた時にどんな風に感じ、洞窟を出たときにどれだけ神様に感謝したかをいまだに覚えている。女子生徒が泣いていても驚かなかっただろう。それほど説明はなかったが、その経験が意味することは理解できた。その時になって初めて、年老いたガイドがそれほど話さず、私たちの質問にも言葉少なに答えるだけだった理由がようやく分かった。
この体験のあと、ひめゆり記念公園に移動してひめゆり学徒の話を聞き、「正直にいうと私には退屈で飽きてしまった。彼女が話せば話すほど洞窟での強い印象を失った」とつながっていく。

 要するに「百聞は一見にしかず」というように戦争体験を感じた部分なのだ。私にとってはまさにこの問題文も「百聞は一見にしかず」だ。

 具体的にひめゆり学徒を持ち出してきて「退屈」としたのは配慮が欠けると思うし、私がひめゆり学徒だったら「無神経すぎる!」って憤慨すると思う。でも、受験者の父兄として問題を読んだら、たぶんさらっと読んで特に違和感を持たないだろう。ただ鈍感なだけ? 受験生の立場だったら、この長くて話題があちこち飛ぶ文章の解読に必死でそんなところまで頭が回らないはずだ。出題側の教師だったら、英文の不自然さについての意見はあるものの「この退屈っていう部分はヤバイ」って指摘できる自信はない。
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2005年06月13日

フリーダム・フライ議員の転向

 イラク戦争直前、対イラク攻撃に批判的だったフランスへの対抗心から米下院カフェテリアのメニューから「フレンチ・フライ」を駆逐して「フリーダム・フライ」と改称させた立役者の1人が再び脚光を浴びている。

 12日の米ABCテレビ「ディスウィーク」に出演した共和党のウォルター・ジョーンズ下院議員(ノースカロライナ州、ホームページ)は、米軍はイラクからの撤退するべきだと述べ、撤退計画の策定を求めて週内にも共同で法案を提出することを明らかにした(ワシントンポストのAP電=無料登録していないとアクセスできないかも)。5月の下旬だったか、この人が反省しているっていう話は読んだが、いったん転向が公になると動きが加速するようだ。

 ジョーンズ議員によると、考えが変わったのは2003年4月、ナシリヤで死亡した軍曹の葬式に出席したときだというから驚きだ。だって、5月25日付の英ガーディアンによると、下院にある3軒のカフェテリアはメニューから「フレンチ」という言葉を排除すべきだという書簡を回したのはわずか1カ月前の2003年3月。この人はメニューが「フリーダム・フライ」「フリーダム・トースト」に変わって喜んだのも束の間、2年間も悶々としていたことになる。

 このガーディアン紙によると、フリーダム・フライの名前は依然としてそのままで、フレンチ・フライという名前には戻っていないとか。まず、そこから手をつけたほうがいいのでは? 戻すの煩雑な手続きが必要なんだろうか。改称について「あんなことしなければよかった」と悔いるジョーンズ議員は、これからも「フリーダム・フライの」という枕詞を背負うことになるんだろうな。  
posted by らくだ at 22:27 | 東京 🌁 | Comment(1) | TrackBack(0) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする