ブログで結果を紹介してもいいとのことなので、せっかくだから紹介させていただいちゃおう。2年生と3年生の授業で使って生徒にアンケートを実施したそうだ。いただいた結果をパーセント表示に計算して紹介する(数字は適当に四捨五入している)。
Qあの場面に自分が居合わせた場合はどうするかいただいた結果では2年生と3年生の格差が結構はっきり出ている。これはサンプル数(2年生46人、3年生21人)の違いも背景にあるのかもしれないが、3年生ともなると意識が変わってくるということなんだろうか? 一般論として「よく席を譲る」と「たまに席を譲る」が全体で9割以上いるっていうのは、個人的な予想よりも多かった。高校生のみなさんは私のようなオバが思っているよりも心優しき存在なのかもしれない。
老人に席を譲る 譲らない
2年生 30.4% 69.6%
3年生 42.9% 57.1%
合 計 34.3% 65.7%
Q普段は席を譲りますか
よく譲る たまに譲る 譲ることはない
2年生 10.9% 78.2% 10.9%
3年生 14.3% 81.0% 4.7%
合 計 11.9% 79.1% 9.0%
このほか目だった意見もピックアップして教えていただいた。「若者が年金の話を持ち出すのはおかしい」という意見は元記事のコメント欄でも多数寄せられているので意外感はない。新鮮だったのは「『大人』なら席を譲るだろうが、自分は『子供』なので譲らない」という意見だ。自分の若さゆえに席を譲る必要はないという主張は初めて目にした。
私なんて隣に高校生が座っていて高齢者が乗ってくれば「この高校生が立ってくれるだろう」なんて思いそうなもんだが、向こうは向こうで「このオバさんが立ってくれるはずだ」と思っていることもあるのか…。
2年前の夏は旅先でこんなことがあった。隣のボックス席に座っていた70代半ばから後半?の女性3人組が席を譲られることについて大声で話し始めたのだ。「30代から40代のおばさん(おいおい、あたしのことかよ?)に席を譲られた日にゃ、ものすごく惨めで1日中落ち込んじゃうのよ」「分かるわ〜。あんたたちに年寄り扱いされたくないって思うわよね」「席を譲られて気持ちよくお礼を言えるのは、20代から30代のサラリーマンだけよね」「なかなかいないわよね〜。40歳ぐらいになると脂ぎってくたびれてくるし」。
彼女らはひとしきり騒いだあと「でもさぁ、疲れていて座りたいときもあるじゃない。そういうときは帽子を脱いで白髪を見せてやるのよ。大抵の人は立つわよ」。この会話は強烈に印象に残った。高齢者みんなが同じ意見だと到底思えないにせよ、私は数カ月間電車で席を譲る気になれなかった。
元記事に「自分は電車に乗っても席に座らない」とコメントを寄せてくれた人が何人かいたが、他人を不愉快させたり自分が気まずい思いをしないためにはいい方法かもしれない。実践してみようか。