今朝の毎日新聞によると、あまりの騒ぎに反政府武装勢力が「通行料」を当初の5倍の2500万円相当まで引き上げたとかいう仲介役の話があった。フィリピン紙インクワイアラーは、この毎日の報道を引用しながら「通行料」ではなくて「ransom(身代金)」という言葉を使っている。言葉から受ける印象はまったく違う。どうなんているんだ? 夜のNHKニュースではこの仲介役との連絡が取れなくなっていると言っていたら事態は動きようもない。
確認される前に騒ぎすぎちゃったみたいだ。大騒ぎしていたマスコミも一転して「でっちあげの可能性と地元紙」、「生存情報にあいまいな点」(共同通信)、「これまで日本人の生存情報は聞いたことがない。情報に対する対価を目当てに武装勢力が情報を流している可能性もある」(毎日新聞)などとトーンが変わった。退路の確保に手を尽くしているといった感じだ。最初にスクープしたという産経新聞も、ホームページを見る限りすっかりおとなしくなっている。
しかし、名前まで特定されているのに全くのガセネタなんてことがあるのかな? あたしゃまだ可能性を信じている。名前が出ている2人は80代だというから、日本に帰国するにしても今がラストチャンスだろう。ここは時間がかかっても徹底的に調べてもらいたいもんだ。
【追記】5月30日になって旧日本兵の情報は現段階では確認できないと判断され、日本大使館の担当者はマニラに戻った。一時は2人どころか40人ぐらいいるとも報じられていたのにねぇ。