2005年05月16日

記者と一般の比較調査 in USA

 米Editor & Publisherのウェブサイトで興味深い調査を見つけた(元記事)。ジャーナリストと一般大衆(職業記者ではない人)に分けてコネティカット大学が実施したアンケート調査の結果だ。

 これによると、一番大きな差が出たとみられるのはブログを読んでいるかどうか。ジャーナリストの80%がブログを読んでいると回答したのに対し、一般では10%未満にとどまった(私の勝手な推測ではブログと認識せずにブログを読んでいる人もかなりいるとは思う)。

 ブログを読んでいるというジャーナリストの55%が情報収集目的で利用しているそうだ。それでもジャーナリスト全体の85%は、ブロガーも言論の自由を享受すべきだと考える半面、75%がブロガーは本物のジャーナリストではないと答えた。「ブログは参考にするけど、そのレベルはジャーナリズムよりも低い」ということらしい。

 日本でこんな調査を実施したらどんな結果になるんだろう。ブログを読んでいるジャーナリストはもっと少ないかな。「ブログはゴミなので参考にしない。レベル云々なんて問題にならない」ってとこだろうか。そういえば、このブログも米紙の記者から情報提供を求められたことはあっても日本の記者からはない。

 ブログを読んでいる一般人が10%未満というのはちょっと少なすぎる。日本はもっと多いと思うのだが、これは自分がブログを書いているから多いと思い込んでいるだけなのかな?

 ちなみにこの米調査、メディアに報道の自由が認められすぎているとの認識はジャーナリストでわずか3%なのに対し、一般では43%に上っている。また、匿名の情報源に基づくニュースはその正確さを疑うべきだとの回答は一般89%、ジャーナリスト74%だった。

 調査は3−4月にかけ一般大衆1000人とジャーナリスト300人(TV120人、新聞180人)を対象に実施された。
posted by らくだ at 21:02 | 東京 ☀ | Comment(3) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする