2005年05月08日

雑誌取材を断った

 ある週刊誌の編集部からメールが来た。4月24日に書いてからたくさんの人に読んでもらった「席を譲らなかった若者」とその反響を読み、「乗り物の座席」や「世代間の格差」というような話題で記事をまとめたいので取材に協力してもらえないかとのことだった。で、私は丁重に(でもないか…)お断りのメールを出した。

 さまざまな意見が集まってとても興味深いことになったのはブログというメディアだったからで(自分でもあとになってからブログの力に気がついた)、雑誌というメディアに私が協力する必要性がいまいちよく分からない。

 それにあのエントリーは700余りのコメントと400のトラックバック込みで1つの作品になっていて、いわば共同作品。既に私の手を離れていて、「よくぞここまで大きくなったのぉ」と頭をなでなでしようとしたら、いつの間にかいくら背伸びしても手が届かなくなっていたような気分だ。

 取材に応じるにしても、コメントやトラックバックなしには話が進むはずもない。でも、トラックバック記事はもちろんのこと、コメントだって著作権を持っているのは各投稿者。私にそれを利用する権限はない。「他のメディアで利用することがあります」なんていうお断りを載せていたら、みなさん警戒してあんなに意見を寄せてくれなかったかもしれない。

 それに商業目的でサイトをやっているわけじゃないから、大手メディアに紹介してもらいたいとも思わないのだ。ここにきてようやくアクセスも落ち着いてきたので、また以前のようにのんびりやっていこう。
posted by らくだ at 22:02 | 東京 ☁ | Comment(26) | TrackBack(2) | 日記 | 更新情報をチェックする