2005年05月31日

9日遅れの誕生日

050531 夫がバースデーディナーを作ってくれた。本当の誕生日は22日なのだが、韓国を旅行していたので当日は作ってもらえなかったのだ。ラブホまがいの宿(26日のエントリー参照)をチェックアウトして、五色温泉に泊まった日が誕生日だった。

 きょうのメインはハンバーグ。フライパンで焼いてからオーブンで仕上げるのが夫流。家事全般の処理能力が夫よりも劣る私は、そんな面倒くさい調理法をしたことがない。

 あとタイ風サラダとお手製ふりかけ、ポタージュスープにケーキとキャンディがついてきた。去年の誕生日(昨年5月21日のエントリー参照)に食べ過ぎた反省から、ことしは種類と量を少なくしてもらった。それでもかなり満腹感のあるディナーだった。

 夫はここに料理の写真が載ることを前提にして料理している。でも、ハンバーグって全然フォトジェニックじゃない(しかもオーブンで焼くとボールのように膨らむ)。写真を何回撮り直しても思ったように写らないので、アップする写真をいつもよりも大きくして豪華な感じを出すことにした。

 それにしても今晩のSeesaaは重い。
posted by らくだ at 23:04 | 東京 ☀ | Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2005年05月30日

譲る年齢、譲られる年齢

 旅行で留守にしている間にたくさんのメールが届いた。その中で興味深かったのは、4月24日に書いた例の「席を譲らなかった若者」を国語の授業で利用したという都内私立高校の先生からのメールだ。あのエントリーを書いた直後、授業で使いたいというメールをいただいたので、教材に使えるレベルかどうかということは置いといて「ど〜ぞお使いください」と返事を出した。そしたら律儀にも授業結果の報告を送ってくれたのだった。

 ブログで結果を紹介してもいいとのことなので、せっかくだから紹介させていただいちゃおう。2年生と3年生の授業で使って生徒にアンケートを実施したそうだ。いただいた結果をパーセント表示に計算して紹介する(数字は適当に四捨五入している)。
Qあの場面に自分が居合わせた場合はどうするか

     老人に席を譲る     譲らない
2年生   30.4%      69.6%
3年生   42.9%      57.1%
合 計   34.3%      65.7% 

Q普段は席を譲りますか

     よく譲る   たまに譲る   譲ることはない
2年生  10.9%  78.2%   10.9%
3年生  14.3%  81.0%    4.7%   
合 計  11.9%  79.1%    9.0%
 いただいた結果では2年生と3年生の格差が結構はっきり出ている。これはサンプル数(2年生46人、3年生21人)の違いも背景にあるのかもしれないが、3年生ともなると意識が変わってくるということなんだろうか? 一般論として「よく席を譲る」と「たまに席を譲る」が全体で9割以上いるっていうのは、個人的な予想よりも多かった。高校生のみなさんは私のようなオバが思っているよりも心優しき存在なのかもしれない。

 このほか目だった意見もピックアップして教えていただいた。「若者が年金の話を持ち出すのはおかしい」という意見は元記事のコメント欄でも多数寄せられているので意外感はない。新鮮だったのは「『大人』なら席を譲るだろうが、自分は『子供』なので譲らない」という意見だ。自分の若さゆえに席を譲る必要はないという主張は初めて目にした。

 私なんて隣に高校生が座っていて高齢者が乗ってくれば「この高校生が立ってくれるだろう」なんて思いそうなもんだが、向こうは向こうで「このオバさんが立ってくれるはずだ」と思っていることもあるのか…。

 2年前の夏は旅先でこんなことがあった。隣のボックス席に座っていた70代半ばから後半?の女性3人組が席を譲られることについて大声で話し始めたのだ。「30代から40代のおばさん(おいおい、あたしのことかよ?)に席を譲られた日にゃ、ものすごく惨めで1日中落ち込んじゃうのよ」「分かるわ〜。あんたたちに年寄り扱いされたくないって思うわよね」「席を譲られて気持ちよくお礼を言えるのは、20代から30代のサラリーマンだけよね」「なかなかいないわよね〜。40歳ぐらいになると脂ぎってくたびれてくるし」。

 彼女らはひとしきり騒いだあと「でもさぁ、疲れていて座りたいときもあるじゃない。そういうときは帽子を脱いで白髪を見せてやるのよ。大抵の人は立つわよ」。この会話は強烈に印象に残った。高齢者みんなが同じ意見だと到底思えないにせよ、私は数カ月間電車で席を譲る気になれなかった。

 元記事に「自分は電車に乗っても席に座らない」とコメントを寄せてくれた人が何人かいたが、他人を不愉快させたり自分が気まずい思いをしないためにはいい方法かもしれない。実践してみようか。
posted by らくだ at 00:11 | 東京 ☁ | Comment(64) | TrackBack(14) | 話題 | 更新情報をチェックする

2005年05月29日

引っ込んじゃった旧日本兵

 フィリピンのミンダナオ島にいる旧日本兵少なくとも2人が帰国を希望しているというニュース、本人の登場をいまかいまかと待っているうちに、どんどん情報がしぼんで行く。最初は「2人は軍法会議を恐れている」なんてもっともらしい話だったのにさ。

 今朝の毎日新聞によると、あまりの騒ぎに反政府武装勢力が「通行料」を当初の5倍の2500万円相当まで引き上げたとかいう仲介役の話があった。フィリピン紙インクワイアラーは、この毎日の報道を引用しながら「通行料」ではなくて「ransom(身代金)」という言葉を使っている。言葉から受ける印象はまったく違う。どうなんているんだ? 夜のNHKニュースではこの仲介役との連絡が取れなくなっていると言っていたら事態は動きようもない。

  確認される前に騒ぎすぎちゃったみたいだ。大騒ぎしていたマスコミも一転して「でっちあげの可能性と地元紙」、「生存情報にあいまいな点」(共同通信)、「これまで日本人の生存情報は聞いたことがない。情報に対する対価を目当てに武装勢力が情報を流している可能性もある」(毎日新聞)などとトーンが変わった。退路の確保に手を尽くしているといった感じだ。最初にスクープしたという産経新聞も、ホームページを見る限りすっかりおとなしくなっている。

 しかし、名前まで特定されているのに全くのガセネタなんてことがあるのかな? あたしゃまだ可能性を信じている。名前が出ている2人は80代だというから、日本に帰国するにしても今がラストチャンスだろう。ここは時間がかかっても徹底的に調べてもらいたいもんだ。

【追記】5月30日になって旧日本兵の情報は現段階では確認できないと判断され、日本大使館の担当者はマニラに戻った。一時は2人どころか40人ぐらいいるとも報じられていたのにねぇ。
posted by らくだ at 21:45 | 東京 ☁ | Comment(5) | TrackBack(1) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする

2005年05月28日

「最近のコメント欄」を消した

 このところレスのつけようがないコメントというか、エントリーとまったく関係ないコメントが増えて対処しきれなくなったので、右側の欄外に置いていた「最近のコメント」欄を試験的に削除してみた。削除してからまだ1日もたってないけど、多少は効果があるかもしれないと期待している。なんつーか、最近ブログとかネットに疲れているかも。
posted by らくだ at 10:06 | 東京 🌁 | Comment(4) | TrackBack(0) | Web&ブログ | 更新情報をチェックする

宮の湯(セントレア)

050528a 今回の旅はわざわざ東京−名古屋間を夜行バスで移動してセントレア(中部国際空港)を利用した。南セントレア市騒ぎのおかげか、「セントレア」という愛称はそれなりに定着しているようだ。

 温泉じゃないけど、話題の入浴施設「宮の湯」にも寄ってみた。結論からいうと900円は高い。2回目はないな。展望浴槽は確かに窓際にあるのだが、目隠しが鬱陶しく、あまり視界は開けていない。もうちょっと開放的にして、マジックミラーみたいなガラスを使うとかできなかったんだろうか(写真撮影禁止だったので内部の写真はない)。

050528b 気になったのはお湯の汚さだ。展望風呂は温泉浴槽風の湯口があるのだが、いつもお湯が投入されているわけじゃなく、タイマー操作かないかでたまにお湯が投入されるだけ。湯面には髪の毛が浮かび、その髪の毛に垢がまとわりついていた。すくって捨ててもキリがないので入る気をなくした。

 しかも受付・精算のシステムが機能的じゃない。まず靴を下駄箱に入れ、受付で下駄箱の鍵と引き換えにリストバンドを受け取る。リストバンドを使って指定ロッカーの鍵を開け閉めし、入浴が済んだら受付脇の精算機にリストバンドを入れる。請求されるままに入浴料の900円を投入、領収書が出てくるのでそれを持って受付に行くと下駄箱の鍵が戻ってくる。精算機には行列ができているるし、下駄箱の鍵を受け取るためにさらに受付でも並ばなくちゃいけない。込んでくると、入る人と出る人が入り乱れて大変な騒ぎになる。入浴客の利便性が優先されていないように感じた。

 できたばかりなので脱衣所などはキレイ。お掃除の女性も頻繁に入ってきて作業している。ただし、男湯にも同じような女性がしょっ中入ってくるそうなので、夫は「落ち着かない」と不満そうだった。

050528c 開港して3カ月もたった平日だというのに、昼時が近くなると店やレストランがあるエリアはすごい混雑になった。そもそも店が小さくて通路も狭い。行くところに困り、「宮の湯」に戻って食事処を利用した。ここは入浴しなくても利用できる。みそカツ丼は650円と安くて味もまずまず。「宮の湯」で一番よかったのは、このみそカツ丼だった。ただし、この食事代もリストバンドを使って精算、領収書を見せて下駄箱の鍵を受け取るという面倒くさい作業が必要。
posted by らくだ at 09:57 | 東京 🌁 | Comment(4) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする

2005年05月26日

丸いベッド(韓国)

 韓国に行ってきた。ツアーでもなく高級ホテルに泊まる大名旅行でもなく、いつものようにバックパックを背負って予約もなしに動き回る学生のような旅だ。

050526 で、北東部の江陵(カンヌン)というところは駅前の観光案内所で泊まるところを紹介してもらった。そこに行って「部屋を見せてください」と頼み案内された部屋は、ソファが置かれたオンドル部屋の奥にこの丸いベッドがドーンと鎮座していた。日本人の感覚だと、これはどうみてもラブホだよなぁ。宿帳もないので名前を書く必要もない。出かけるときは鍵を持って出ろと身振りで言われた。外から見ても1階部分は黒いガラス張りで中の様子はうかがえない。フロントも小窓が開いているだけで、いかにも怪しげな雰囲気が漂っている。

 夫も以前、観光案内所で紹介されたところに行ったら、鏡張りの部屋に丸いウォーターベッドが置いてあったり、「12時間の滞在でいくら」という時間制の宿だったことがあるという。韓国の人はあまりこだわらないみたいだ。

 郷に入れば郷に従えってことで、こちらも「ま、いっか」とその宿に決めた。この丸いベッド、大きく見える割には全く実用的じゃない代物だった。ゴロゴロと寝返りを打つと、片方の足先がベッドからはみ出て宙を泳ぐ。おかげで何回も目覚めたうえ、水泳大会で「25メートル犬かきの部」に出場した夢を見た。

 寝不足の重い頭でチェックアウトする。エレベーターに乗ったら途中で親子4人連れが乗ってきた。小学校2、3年ぐらいの女の子と幼稚園児らしい男の子を連れた夫婦だ。間取りが同じだとしたら、この4人はあの部屋でどうやって寝たんだろうなどと想像して、なんだかこっちが恥ずかしくなった。
posted by らくだ at 22:44 | Comment(3) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする

2005年05月18日

休載のお知らせ

 留守にするので、しばらく休載します。たぶん旅先からは投稿できないと思うので、次の更新は26日になると思います。
posted by らくだ at 19:00 | 東京 ☁ | Comment(8) | TrackBack(0) | お知らせ、訂正など | 更新情報をチェックする

「ウェブログのアイデア!」をもらおう

 といっても、欲しければくれるってもんでもない。私が利用しているSeesaaブログのプレゼント企画で、トラックバック機能を利用して応募する。応募はSeesaa以外のブログを利用している人でもできるので、興味のある人はトラックバックを送ってみては? 締め切りは20日。これまでのプレゼントをざっと振り返ってみると、Seesaaユーザー以外でも当選している人が1人見つかった(もっといるかも)。

 この「ウェブログのアイデア!」はブログのハウツー本らしい。最近ブログを始めた人向けかな。どちらにしても、私は当たらないだろうな。2月にやっていた別のプレゼント企画でiPod Shuffleをもらった(3月9日のエントリー「iPod Shuffleが当たった」を参照)から、その数ヵ月後にさらに本もくれなんていうのは図々しいと自分でも思う。
posted by らくだ at 18:57 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | Web&ブログ | 更新情報をチェックする

2005年05月17日

Newsweekの醜態

 キューバのグアンタナモにある米軍基地で、収容しているイスラム教徒を動揺させて供述を促そうとコーランをトイレに流していたという報道を米ニューズウィーク誌が撤回した。内容が正確ではなかった可能性があると編集者が声明を出してからわずか1日だ。(原文はこちら。記事撤回の部分は下部に追記されている)

 この話どうもよく分からない。そもそも最初にコーランの話が伝えられたのは5月9日号だから2週間も前のこと。発売は2日のはずだ。もし事実と違っていたら、その時点でペンタゴンはクレームをつけてもいいはずだし、それをしていないというのは広報担当者の職務怠慢。ペンタゴンが騒ぎ出したのは、アフガニスタンやパキスタンで暴動が起きて死者まで出た後の13日になってからだ。

 上でリンクを張った編集者の声明によると、コーランをトイレに流したという話の情報源は米政府当局者。ペンタゴンの2人の当局者に情報を確認したところ、1人はノーコメントで反応なし、もう1人は記事の別の部分に異議を唱えたが、コーランの部分については何も言わなかったという。もし、本当にコーランを冒涜していなかったら、きっぱりと否定するもんだと思うが。あるいは「知らない」と言うのが普通じゃないだろうか。コーランがこれほど問題になるとは思っていなかったんだろう。認識が甘かったね。

 編集長はこう書いている。「われわれの当初の情報源はあとになってから、コーラン事件の部分はわれわれが(記事で)触れた文書に書かれていたのかどうかはっきりしなくなったと言い出し、別の調査報告書か草案で読んだ可能性があるもあると言っている」。要するに、情報源の政府当局者はコーラン事件がなかったとは言っていない。その事件が記載された文書がニューズウィーク記者に話したのと違っていたかもしれないと言っているだけだ。

 これを読むと、実際にはコーラン事件はあったのではないかという気がしてくる。BBCがまとめたイスラム世界のメディアの反応でも、アフガニスタンのCheraghは「一部のアナリストはニューズウィークの報道は正しく、情報源は政府の圧力に屈したとみている」としている。当然の反応だ。

 記事を撤回しておわびしたのは、アフガニスタンで死者が少なくとも15人に上るなど、予想外の反米暴動が起きたからに違いない。しかし、もし報道の内容に自信があるのだったら、アメリカのイメージが悪くなろうとも、暴動で死人が出ようとも、絶対に撤回しちゃいけなかった。予想外に大きなマイナスの反応があったからって撤回していたのでは、自分の立場がまずくなるとサクッとエントリーを削除してばっくれる個人のブログと変わらない。

 9日号の報道が間違っていたとしたら、死者を出す結果になった誤報の罪は大きい。でも、死者が出た暴動にビビッて記事を撤回して騒ぎを収束させようとしているのなら、ジャーナリズムとしては既に終わっている。どっちに転んでもニューズウィークは救われない。
 
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2005年05月16日

記者と一般の比較調査 in USA

 米Editor & Publisherのウェブサイトで興味深い調査を見つけた(元記事)。ジャーナリストと一般大衆(職業記者ではない人)に分けてコネティカット大学が実施したアンケート調査の結果だ。

 これによると、一番大きな差が出たとみられるのはブログを読んでいるかどうか。ジャーナリストの80%がブログを読んでいると回答したのに対し、一般では10%未満にとどまった(私の勝手な推測ではブログと認識せずにブログを読んでいる人もかなりいるとは思う)。

 ブログを読んでいるというジャーナリストの55%が情報収集目的で利用しているそうだ。それでもジャーナリスト全体の85%は、ブロガーも言論の自由を享受すべきだと考える半面、75%がブロガーは本物のジャーナリストではないと答えた。「ブログは参考にするけど、そのレベルはジャーナリズムよりも低い」ということらしい。

 日本でこんな調査を実施したらどんな結果になるんだろう。ブログを読んでいるジャーナリストはもっと少ないかな。「ブログはゴミなので参考にしない。レベル云々なんて問題にならない」ってとこだろうか。そういえば、このブログも米紙の記者から情報提供を求められたことはあっても日本の記者からはない。

 ブログを読んでいる一般人が10%未満というのはちょっと少なすぎる。日本はもっと多いと思うのだが、これは自分がブログを書いているから多いと思い込んでいるだけなのかな?

 ちなみにこの米調査、メディアに報道の自由が認められすぎているとの認識はジャーナリストでわずか3%なのに対し、一般では43%に上っている。また、匿名の情報源に基づくニュースはその正確さを疑うべきだとの回答は一般89%、ジャーナリスト74%だった。

 調査は3−4月にかけ一般大衆1000人とジャーナリスト300人(TV120人、新聞180人)を対象に実施された。
posted by らくだ at 21:02 | 東京 ☀ | Comment(3) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする

2005年05月14日

ホリエモンの広告効果

 くだらんことで友人と機関銃のようにメールを交換した。話題はライブドアの堀江社長が通っているというスポーツクラブ『トータルワークアウト』がホリエモン効果で潤っているのかどうか。

 ここ数カ月のホリエモン騒動で何回かトータルワークアウトの名前がメディアでも出てきたし、ホリエモンのブログ「社長日記」にはここで身体を鍛えていることが頻繁に出てきているらしい(久しぶりに社長日記をのぞいてみたら最近よくある「アフィリエイトでお小遣いゲット」みたいなブログになっていてひるんだ)。

 友人に「トータルワークアウトとしては自分とこの名前を出されて嬉しいんだろうか?」と疑問をぶつけられ、「そりゃ、タダで宣伝してもらっているようなもんだから喜んでいるんじゃないの」と返事したのだが、彼女は納得しない。「宣伝というけど、あの人の全身写真かなんかを広告に載せたとしたら、『こういうふうになりたい』って客が集まるとは思えない。私は絶対に行く気になれない。ここに通ってもあまり効き目がなさそうって思う」というのだ。

 なるほど。そういわれてみれば、テレビは太めに映るといわれているのを差し引いてもホリエモンは恰幅がいい。キムタクと同い年だとどこかで読んだが、体格から感じる年齢って全然違う。鍛え上げてるって感じがしないのは、友人の指摘通りだ。忙しくてトレーニングにそれほど時間を割けないんだろうな。それでも、昔の写真と比べればそれでも少し痩せたようには感じるから「使用前」「使用後」の写真を並べれば、案外と広告になるかも? でも、ちょっと厳しいか。

 最後に私は彼女に同意して「まぁ確かにスポーツクラブの広告塔には向いていないかもね」とメールすると「そうでしょ!」と嬉しそうだった(なんでそんなにこだわるんだ?)。それでも私は有名人が通っているっていうだけで一種の格が生まれると思うんだけどねぇ。土曜の午後のひとときをこんな無意味なメール交換で過ごした。それをまたブログに書く私も…。
posted by らくだ at 20:27 | 東京 ☁ | Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2005年05月12日

TBSのお詫び

 TBSがウェブサイトに載せていたコラムで主要新聞の記事を盗用していたことが発覚。しかも、当初犯人と発表されたフリーライターはシロで、担当部長が犯人だった。本人が1人で読売新聞に赴いてフリーライターの仕業を詫びていたというのだから、開いた口がふさがらない。

 大手紙から盗用なんてしたらすぐバレるって思わなかったのかな。個人のサイトでも読ませるスポーツコラムを載せているところはあるだろうから、そういうところからパクればバレにくかったのに。ってそういう問題じゃないか…。あるいは、既に個人のサイトからもあちこちパクッていたのかもしれない。そういうのは明るみに出ないだろうけど。

 今朝の日経新聞によると、「担当部長は盗用の発覚後、契約ライターに身代わりを依頼」とか「11日にはほかの盗用が発覚、ライターも身代わりを告白した…」とあるのだから、スケープゴートにされたフリーライターは確かに存在するらしい。その人にしてみれば、さぞかし迷惑な話に違いない。

 TBSのホームページにあるお詫びは最後の部分にこう書いている。
視聴者の皆様、TBSホームページをご覧いただいている皆様、それに読売新聞社、毎日新聞社、朝日新聞社をはじめ関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。以上
ちょっと違和感があるな。迷惑をかけたフリーライターも新聞各社と同列にして謝るべきでは。「関係者のみなさま」でまぶしちゃうっていうのは、個人でフリーライターという立場だからないがしろにしているような感じがする。もし、この部長が弱小メディアや個人のサイトからパクっていたら、TBSはしらばっくれたのじゃないかと思ってしまう。最後の「以上」っていうのも、こういったお詫びの文章にはぶっきらぼうな印象だ。
posted by らくだ at 22:17 | 東京 ☔ | Comment(5) | TrackBack(1) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年05月11日

迷子クジラの末路

 東京湾に出没してゴールデンウィークの話題になったコククジラが定置網にかかって死んでいるのが見つかった。きのうまでは「きょうは横須賀沖で発見されました」と興奮気味に伝えられていたのが、これ以上利用できないとなると、やけにあっさりしたもんだ。

 NHKに出ていた専門家は、網に追い込まれて呼吸ができなくなった窒息死だと説明していたが、朝日新聞では「死因は溺死」としている。考えてみればどっちも同じことなんだろうけど、クジラが溺死するっていうのはものすごく間抜けな響きだ。最後までかわいそうだったな、このクジラ。

 もともと陸上では子供たちが「クジラさ〜ん」と叫び、海上ではテレビ局のスタッフが乗っているらしい船が集音マイクを差し伸べながらクジラに接近。空からもヘリコプターで追い回していた。どうみても陸海空からクジラ狩りをしているようにしか見えなかった。

 テレビや新聞ではこの期間中、クジラの健康を案ずる報道なんて一切見た記憶がない。私のようなシロウトが「東京湾みたいに水がよどんでいて船の交通量が多いところにいて大丈夫なんだろうか。誘導できないもんかね」と思っていても、テレビに出てきた専門家は「そのうち外洋に戻っていくと思いますよ」とか話していて、報道は押しなべて楽観的だった。

 タマちゃんやこのクジラなど、野生の動物がとんでもない所に現れると皆で興奮してはしゃぎ回る風潮って、どこか狂っているような気がする。 
posted by らくだ at 21:11 | 東京 ☁ | Comment(14) | TrackBack(5) | 話題 | 更新情報をチェックする

2005年05月10日

日本人傭兵

 イラクでまた日本人が武装グループにつかまった。朝刊を見るまで知らなかった。この人は自衛隊に2年、フランスの外国人部隊に21年間もいたという経歴の持ち主だそう。そういえば昔、仏外国人部隊にいた人が書いた本をパラパラと見たことがあったな。

 1年余り前に論争を巻き起こした3人(プラス2人)がイラクで人質になったとき、マスコミは「同情論→世論の風向きをみて自己責任論」へ傾き、昨年秋の香田さんの際は「世界を放浪するバックパッカーの危うさ」みたいな報道が目立った。

 今回はこの斎藤さんの経歴が特異なせいか、報道の切り口がまだ定まらずに遠巻きにして様子見しているような感じだ。それでなくても、きっと斎藤さんは「殺るか殺られるか」という日々を長年送ってきたのだろうから「自己責任」なんてことばは空虚に聞こえてしまう。

 弟さんの記者会見は見ていてかわいそうだった。寝耳に水の知らせで頭はパニック状態だろうに、気丈に「国民のみなさま」にもお詫び。日本政府は方針を変えないで欲しいと冷静に話していた。まるで「記者会見の心構え」を事前に叩き込んでいたかのようだった。私にはとてもできない。1年前に人質家族があれほどバッシングされなかったら、弟さんの記者会見は違っていたのだろうか。

 斎藤さんが無事に解放・救出されることを祈る。
posted by らくだ at 22:25 | 東京 ☀ | Comment(5) | TrackBack(0) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする

2005年05月08日

雑誌取材を断った

 ある週刊誌の編集部からメールが来た。4月24日に書いてからたくさんの人に読んでもらった「席を譲らなかった若者」とその反響を読み、「乗り物の座席」や「世代間の格差」というような話題で記事をまとめたいので取材に協力してもらえないかとのことだった。で、私は丁重に(でもないか…)お断りのメールを出した。

 さまざまな意見が集まってとても興味深いことになったのはブログというメディアだったからで(自分でもあとになってからブログの力に気がついた)、雑誌というメディアに私が協力する必要性がいまいちよく分からない。

 それにあのエントリーは700余りのコメントと400のトラックバック込みで1つの作品になっていて、いわば共同作品。既に私の手を離れていて、「よくぞここまで大きくなったのぉ」と頭をなでなでしようとしたら、いつの間にかいくら背伸びしても手が届かなくなっていたような気分だ。

 取材に応じるにしても、コメントやトラックバックなしには話が進むはずもない。でも、トラックバック記事はもちろんのこと、コメントだって著作権を持っているのは各投稿者。私にそれを利用する権限はない。「他のメディアで利用することがあります」なんていうお断りを載せていたら、みなさん警戒してあんなに意見を寄せてくれなかったかもしれない。

 それに商業目的でサイトをやっているわけじゃないから、大手メディアに紹介してもらいたいとも思わないのだ。ここにきてようやくアクセスも落ち着いてきたので、また以前のようにのんびりやっていこう。
posted by らくだ at 22:02 | 東京 ☁ | Comment(26) | TrackBack(2) | 日記 | 更新情報をチェックする