20ほど使ってきた以前のキャッシュカードは第一勧銀のもの。磁気テープがあるのはもちろん、口座番号と名前なんて手書きだよ。名前は「ご署名」となっているから手書きであたりまえかもしれない。古座番号はもうこすれて読めなくなっている。
で、新しいカード。口座番号も名前も打ち抜かれていて、これをみて前のカードがいかに前近代的かを実感した。これでスキミングを心配しなくても大丈夫なんでしょうね。カードの台紙にはさりげなく「なお、みずほICキャッシュカードは、一部の提携金融機関でご利用できない場合があります」などと書かれているのがちょっと怖い。
よく分からないのは支店によって対応が全然違うこと。口座を作った支店まで行くのは面倒くさいので、池袋駅近くの支店で聞いてみたところ、「原則として口座を作った支店でないと手続きできません」とキッパリ言われた。「引っ越した場合でもダメなんですか?」と食い下がると、「原則的にお取引店で手続きしていただくことになっているんですが、どうしてもダメな場合はほかの支店でもできます。ただし、確認作業などがあるので、発行には何週間もかかりますよ」だって。「郵送していただけないんですか?」「ご本人様に取りに来ていただくことになります」。鈍感な私でさえ『頼むからここでは手続きしてくれるなよっ!』っていう念力みたいなものをビンビン感じた。
『何週間かかってもまあいいや』と思い、数日後に数百メートルしか離れていない別の支店に手続きに行った。お姉さんの念力に脅えたわけじゃなく、比較的すいている支店を選んだってだけの話。そこで「口座を作った店じゃないとカードの発行に何週間もかかるんですよね」と言ったら、「いいえ、そんなことはございません。どこでやっても同じですよ。1週間ほどでできます」だって。しかも配達証明付の郵便で届いた。
みずほって支店ごとに独自のサービスを提供しているのかな。ちなみに体よく追い払われたところは旧勧銀の支店だった。20年ほど前に口座を作ったのも旧勧銀だ。たまに「定期預金はいかがですか」とか電話がかかってくるけど、「9月いっぱいなら無料でキャッシュカードの切り替えができます」なんていう電話は絶対にかかってこない。