2005年02月10日

出火した温泉の裏話

 東京・北区の浮間で温泉の掘削中に出火、夜7時半の段階では依然として炎が上がっていた。掘削中に出てきた天然ガスに引火したらしい。

 浮間なら我が家から結構近いし、無事に鎮火して温泉施設ができたら行ってみるかと思い、さっそくググってみたら、あれれ、なんか話が違う。ここは元自動車学校の跡地で「天然温泉・ひかりの湯」という日帰り温泉がことしの8月にオープンするはずだった。

 ところがこの温泉を経営するはずだった会社、1月に突如、事業の中止を近隣住民に通知している。そのうえで、
温泉掘削工事については、2月末あるいは遅くも3月中頃には終了する事から、完全遂行させる予定で現在も掘削を進めている状況であります。
と説明しているのだ。資金繰りの問題が取りざたされている。そういう話ってよく聞くなぁ。掘削を続けるのは、既にかなり掘削していて埋め戻すにもコストがかかりすぎるためとか。掘削を続けて最終的にほかの企業に売却する道を探るようだ。

【追記】噴出したガスはメタンガスで、大気に比べて450倍の濃度。火災は10日も続いたが、午後1時に火がほぼ消え、午後5時すぎに鎮火した。工事は直ちに中止され、掘削櫓(鉄塔=やぐら)も撤去するという(読売新聞)。所有者はスーパー銭湯や温泉つきマンションの業者への売却を探っているとされていたが断念するということなのだろうか? しかし、跡地にも商業施設とか誘致できないよねぇ。どうするんだろう。
posted by らくだ at 20:46 | 東京 ☁ | Comment(4) | TrackBack(4) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする