朝方テレビをつけてビックリ。アルジャジーラの映像として、日本人の男性がイラクで捕まったと伝えられていた( アルジャジーラのニュース)アルジャジーラによると、犯人グループは「日本の部隊に所属する人物」とか言っていたけど、髪の毛の伸び具合とかよれよれのTシャツ姿をみるかぎり、とても自衛隊とか政府関係者には見えない。その後、単なる旅行者の香田証生さん(24)と確認された。
ビデオの中で「すみません」と謝っていたから、てっきり春先の人質事件で「自己責任」とか「自作自演」とか大騒ぎになったのを受けのことなんだろうと思ったら、ことしの1月にワーホリ目的でニュージーランドに向けて日本を出て以来帰国していないというから、日本での大騒ぎを肌で実感しているわけじゃなさそう。所持金は100ドルとか20ドルとか言われているし、泊まるところも決まっていなかったみたいだ。それなのにすんなりビザが下りて国境はフリーパス状態だったんだろうか? イラクに所持金の検査をやるような秩序があるわけないか…。
今回の事件、ザルカウイが絡んでいるのならマジでやばそう。香田さんが助かるには、「向こう見ずな旅行者を殺しても何も変わらない」ということに犯人側が気づくしかないのでは。まぁ、テロリストにそういう思考が働くかどうかは大いに疑問なわけだが。犯人は香田さんが単なる旅行者だと分かったうえで、それじゃ格好がつかないからと自衛隊関係者に仕立てあげたんだろうか? そうだとしたら極めて危ない。万が一間抜けな犯人が勝手に自衛隊関係者だと思い込んでいたとしたら、あるいは希望が持てるんだろうか。
人の命に差はないとは思う。日本人同胞の無事な帰国を願う気持ちだってある。でも、英国とイラクの二重国籍を持ちイラクで長年人道支援活動をしてきたのに人質になっているマーガレット・ハッサンさん( 所属団体のプレスリリース)にはなんとしても助かって欲しいという思いに比べると、正直言って香田さんへの同情心は限りなく小さい。私ってすご〜く冷たい女かもしれない。
【追記】その後の報道によると、バスを使っての入国ではビザのチェックはなく、香田さんはビザを取得していないもよう。 現地の29日(日本時間30日未明)、バグダッドの北部バラドで遺体がみつかり、身体的特徴から香田さんに違いないとみられている。