そのスティーブンス、1977年にイスラム教に改宗して名前もユセフ・イスラムに変えていた。全然知らなかった。そんな人がなぜ話題になったかっていうと、ロンドンから米ワシントンにUA919便で向かっていたところ、米当局の「監視リスト」の一種に名前が載っていることが判明、飛行機は1000キロ離れたメーン州にダイバートし、スティーブンスは入国を拒否された。(BBC)
米当局は入国を拒否した理由を詳しく述べていない。スティーブンスは4年前にはイスラム兵士を支援したとしてイスラエルから追放されているそうで、これが「監視リスト」に載った理由かな。人気歌手が富と名声を捨ててイスラム教徒に改宗、ロンドンでイスラム教の学校を建てて、布教や教育に携わっているっていうだけでビックリだ。元有名歌手の人生模様っていう点では田代まさしなんかよりもずっと興味深い。
【追記】AP通信の22日の報道。ある当局者が複数の諜報機関の見方として話たところによると、スティーブンスはテロリストの可能性がある人物と関係している恐れがある。別の当局者によると、93年にワールドトレードセンター爆発事件を起こした犯人やハマスに資金提供している疑いもあるという。(元記事)
BBCによると、23日に英国に戻ったスティーブンスはヒースロー空港で記者会見し、「おかしい。私は慈善活動によって知られているのだから(米当局は)何らかの説明をすべきだ」と述べた。FBIに身柄を拘束されていたときの扱いは丁重だったとか。