この事件、ボロボロと意外なというか悲惨な事実が出てくる。犯人と被害者の父親はもと暴走族仲間で、それぞれ1人で子供2人を育てていたとか、犯人が覚せい剤を使っていたとか、以前から子供を虐待していたとか、生きたまま橋から下に落として殺したとか…。
子供は親も環境も選べない。親を含めて周りの人がもう少し気を配っていれば、あの2人は死なずにすんだのに。前向きの対応をしたのが、虐待を疑って警察に通報したコンビニの人だけにみえるのがなんとも悲しい。殺された2人の母親についての報道を見ていないけど、死別したんだろうか?
被害者の父親がきのう記者会見して、クーラーのある部屋を(自分たちが)独占していたということはない、食費も負担していた、などと語っているのをみて、つい「そ〜ゆ〜話じゃないんだよ!」とテレビに叫びたくなってしまった。
誤解を恐れずに書くと、犯人の中に自分と共通する点を見つけてしまったのも事実。犯人は幼児の父親に「うちに住めばいい」と申し出ておきながら、3人が自分の家にいることでストレスをためて犯行に及んだらしい。あたしだって、ついついムリをして他人にいいところを見せた結果、あとになって恐ろしく反省することがしょっちゅうあるよ。要するに「いい格好しい」のバカなんだな。
一番悪いのはもちろん犯人だけど、なんかやりきれない。幼い2人の冥福を心からお祈りする。
【追記】その後の報道で、2人の母親は離婚していたことが分かった。2人に母親の写真をみせたところ、それ以降肌身離さず持ち歩いていたという。