2004年09月14日

「慣れ」の果ての無力感

 まったく「慣れ」は恐ろしい。17歳の少年が運転免許を取る資金を盗もうとして60代の夫婦を刺し殺したというニュース、数年前だったらかなりの衝撃があったと思うんだけど、そんなに驚かなかった。なんせ小中学生が人殺しをする時代だ。「またか…」と思った自分が怖いぐらいだ。マスコミの扱いもそれほど大きくなかった。

 バグダッドできょうまた爆発があり47人死んだと聞いても「またか…」だし、人質事件なんて頻繁に起こりすぎて最近じゃあまり伝えられなくなっている。

 パウエル米国務長官が13日、イラクには大量破壊兵器がないということを米政府高官として初めて認める発言をした。これは「やっぱり…」って感じだ。フセインという独裁者を駆逐した結果を評価する人はいるのかもしれない。でも、開戦にいたるプロセスは絶対に糾弾されるべきだ。「落とし前」がつけられない当局者だったら、ヤクザの方が人間が上なのではなどとくらだんことを考えてしまう。

 まぁでも、国連で非難決議なんてまとまるはずもないし、このまま誰からも責められずにウヤムヤになるだろうな。アメリカは反省も見せずにこれからも好き放題やっていくんだろう。

 書いててなんかこう無力感にさいなまれるな。この期に及んでブッシュが優勢ってのもあるんだろうか。おまけにこのブログのサーバーがまた重く、一回書いたエントリーを保存しようとしたらサーバーエラーが出てきてきれいさっぱり消えちゃったよ。きょうは比較的余裕があるのでもう一度似た内容のものをこうして書いている。もうちょっと疲れていたら休載するところだった。
posted by らくだ at 23:52 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする