2004年09月10日

持ちつ持たれつ−アルカイダとブッシュ

 アルカイダのナンバー2ザワヒリのビデオをアルジャジーラが放送した(アルジャジーラの元記事=英文)。911の3周年を控えて何もこの時期に…と思わないでもないけど、テロリストが出てきて何か言うたびに「テロとの対決姿勢」を強く打ち出しているブッシュに支持が集まるような気がする。選挙を控えたこの時期、テロリストが何かしてくれたほうがブッシュ陣営には都合がいいのでは? ましてしゃべるだけなら実害もないんだし。

 一方のテロリストは、自分の命も惜しくない連中。ブッシュをはじめとする(彼らにとっての)極悪人はいわば彼らのエネルギー源だ。テロリストの心理は私には知るすべもないけど、こういう連中ときたら「悪いのはいつも他人」という考え方なんだろう。第一目標の敵を倒したらそれで満足して「ユートピア」に安穏としているとも思えない。望み通りに敵を全滅して初めて「自己責任」にぶち当たるのかな。

 こうしてみると、お互いにとって相手の存在は「好き勝手にやる言い訳」って感じがしないでもない。突き詰めていくと「卵が先か鶏が先か」っていう話になりそうだ。
posted by らくだ at 22:41 | 東京 ☔ | Comment(2) | TrackBack(1) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする