なんつ〜か、今回の選挙は「ブッシュ対ケリー」じゃなくて「ブッシュ対反ブッシュ」みたいになっている。それだけケリー本人に求心力がないってことなんだろう。どうもパッとしないもんね、あの人。
米タイム誌の世論調査では、現段階で大統領選挙があったらブッシュに投票する人が52%、ケリーは41%。ニューズウィークの世論調査でもブッシュ支持が54%、ケリーが43%と大きく水を開けられた。
これだけだったら「共和党大会が終わったばかりだから、一時的な反発だよ」と言い訳もできそうだけど、さらに気になっているのは、私が選挙のたびに注目している米アイオワ大の政治先物市場だ。相場推移のグラフを見れば分かるとおり、水色の民主党(ケリー)とオレンジ色の共和党(ブッシュ)の格差はこのところ広がっている。それはさておき、6月初めからを振り返ってもケリーの相場がブッシュを上回っている時期は民主党大会の時期を中心にほんのわずかしかない。
この相場は各種世論調査よりも信頼性があるとされている。というのも、人気調査じゃないから。この政治市場、投資した候補が勝てば1ドル戻ってくるけど、負ければゼロになる。だから好き嫌いに関係なく、勝ちそうな人の相場が上がることになる。
なんだかんだといっても、アメリカ人はブッシュを選んで国を委ねるつもりなんだね。我が家は政権が変わったらアメリカへ旅行に行こうという話になっている。一体いつ行けることやら。アメリカに足を踏み入れないとなると、大好きな南米を再訪する日も遠い。