2004年07月28日

書店も弱肉強食時代

 ジュンク堂のエスカレーター脇に「新宿店10月下旬オープン」と書いてあるのが目に付いた。新宿のいったいどこにできるのだろうと思って店員に聞いてみる。「三越新宿店の4階から上です」という。

 あれ、新宿の三越って昔は2つあって、南口店にテナントを入れたとか聞いことがある。「南口店ですか? それとも昔からある新宿通りに面しているやつですか?」「南口店じゃなくて、紀伊国屋さんの前になります」。紀伊国屋との真っ向勝負に自信満々?

 ルミネの青山ブックセンター(ABC)あとにはブックオフが入るんだったな。8月1日開業とか。本屋も勝ち組と負け組がはっきりしてきた。

 ABCがつぶれたと聞いたときはそれなりにショックだったけど、よく考えてみると私がABCで最後に本を買ったのなんて2年ぐらい前だ。昨年末に閉店した芳林堂の池袋店でもその前1年間で2、3冊しか買っていない。ほとんどジュンク堂で本を選んで買っている。自分がお金を使わないのにつぶれて文句を言うのもおかしいかも。こうなってくると、駅前の弱小本屋がつぶれるのも時間の問題か。ブックオフみたいに本への愛情皆無のところが勢力を拡大するのは悲しい。

 ジュンク堂の5階、国際情勢の棚にイラクで人質になった今井クンが書いた「ぼくがイラクに行った理由」、高遠さんの「愛してるって、どう言うの?」、人質を散々罵っていたライター勝谷誠彦の「イラク生残記」が同じ棚の近くに並んでいて思わず苦笑。批判して批判されてと立場は正反対でも、結局イラク絡みの関わりがお金がになっているのは同じだ。どの本もじっくり読みたい気分にならない内容で、パラパラ見ただけで終わり。

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青山ブックセンターが閉店(7月16日)
posted by らくだ at 20:40 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする