2004年06月23日

韓国人人質の殺害を確認

 イラクで武装勢力に捕らえられた韓国人の男性が殺され、遺体がバグダッドとファルージャの間で見つかった(BBC)。きのうの段階では悪いニュースが出てこず、日本人人質の解放にもかかわったクベイシ師が乗り出したと伝えられていたので、どうにかなるのかと期待していた。彼の叫びが耳に残っている。ご冥福をお祈りする。

【追記】
 日経新聞朝刊には「イスラム教関連の有力者が(中略)金鮮一氏と面会して無事を確認した」とか「武装集団は22日、交渉時間確保のため金氏の殺害期限の延期に応じた」と伝えられているのがなんか白々しい。ほかの朝刊各紙も同じ論調のようだ。殺害のニュースが入ってきたのは朝刊の締め切り後の2時すぎというからしょうがないのかもしれないとはいえ、延期に応じたという情報は何だったんだろう?

 その後の報道によると、殺された金鮮一さんが拉致されたのは当初伝えられた6月17日じゃなくて5月30日だったらしい(朝鮮日報)。勤め先の会社が本腰を入れて探し始めたのも6月4日というから、のんきなものだ。もっと早く公にされていたら、あるいは違う結果になったんだろうか。

 日本の人質事件と似ているから解決方法を参考にしたとか伝えられていた。韓国の政府高官がアルジャジーラに出演し解放を訴えたらしい。でも、日本人の事件とはまったく違うような気がする。日本人を捕まえたのは、そこらへんのゴロツキでしょ。今回はアルカイダとつながりがあるとされるザルカウィの名前が出ている。先日首を切って殺されたアメリカの民間人ニック・バーグさんの事件と似ている。あと、間接的とはいえ通訳としてアメリカ軍への物資納入に携わっていたことからしても、日本人の事件とは立場が違うと思う。(6月23日夕)

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韓国人人質の叫び(6月21日)
posted by らくだ at 07:20 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする