2004年05月19日

「東方見便録」

東方見便録―「もの出す人々」から見たアジア考現学 ダンディーさんのブログ「アジア駐在員便利張」の13日のエントリーで表題の本の存在を知り、早速買いに行った(斉藤政喜著、内澤旬子イラスト、文春文庫、630円)。

 「もの出す人々」からみたアジア考現学というサブタイトルがまたいい。「もの食う人々」がいれば、当然「もの出す人々」になるわけだ。カバーしているのは中国、サハリン、インドネシア、ネパール、インド、イラン、タイ、韓国。このうち私はサハリンとイラン以外の国には行っているし、タイ北部でトレッキングをしているとき豚の鼻でお尻をつっつかれた経験もあるので、「そうそう」と思いながら一気に読んでしまった。

 私のようなトイレ好きにはもちろん、アジア好きにもお勧め。旅心をくすぐられる一冊。

 ウルムチの移動トイレ私が海外旅行先で好んで写真を撮るのは(1)市場(2)トイレ(3)中央銀行。何の脈絡もないけど、単に興味がある。写真は中国・ウルムチの移動トイレ。車体に流動公厠と書いてある(クリックすると少し大きな画像を見られます)。町中にはたくさん公衆トイレがあるのに、なんでこんなものが必要なのかまったく理解できない。子供のころ利用した移動図書館を思い出して写真をバシャバシャ撮っていたら、入口のおじさんに怒られた。

 インド留学中はちゃんと洋式トイレのある家でホームステイしていたし、外出にはトイレットペーパーを持ち歩いていた。それでも不測の事態は起きるもの。イザとなれば左手と水で洗い流す事もできる私だ。駅のトイレに入ったら4畳半ぐらいのスペースにただ石の床があるだけで、その床のあちこちにブツが落ちて?いたこともある。

 南米ボリビアでは長距離バスに乗ったら途中の休憩所にトイレがなく、「外でやって」と言われた。地元民のインディヘナ(インディオ)のおばちゃんたちは何重にもなったスカートをはいているので、平気であちこちにしゃがんでいる。足元に水溜りが広がって行く以外には違和感ない眺めだ。結局、困り果てた私を見かねたおばちゃん数人が私の回りに壁を作ってくれたので助かった。

 先進的なところでは、オーストリアのウィーンで行ったトイレが面白くて何枚も写真を撮った。水を流すと便座がクルクルと回るの。付け根のところに洗剤を含ませた布みたいなのがついていて、便座が回ってそこを通ると拭く仕組みになっている。何回も水を流して観察していたので、個室を出たら行列ができていた。ひょっとして、並んでいたみなさん、『この人ったら何回も流さないと去って行かないようなモノを出したのかしら?』と思ったかもしれない。 

【訂正】表題を「東方検便録」から「東方見便録」に訂正します。どうもすみません。(6月19日)
posted by らくだ at 22:54 | 東京 🌁 | Comment(12) | TrackBack(0) | 書評・芸能など | 更新情報をチェックする
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