2004年05月11日

マスコミ辞令の怪

 ここ数日、民主党関連の報道には違和感があった。私が購読している日経新聞は8日付朝刊の1面トップで「菅代表の辞任不可避」と伝えていた。テレビをつけたら、ちょうど当の本人が出ていて辞任を否定しているのにね。10日付朝刊には「きょう辞任」と来た。なんかもうマスコミが人事を決めて辞令を出しているかのようだ。

 後任人事の見通しについて10日朝刊段階の主要紙をみると、朝日が岡田幹事長、その他はすべて小沢代表代行と分かれた。2人が代表になるってことは不可能だから、最低でも1社は「外す」ことになる。政治家の発言責任には厳しいマスコミ。報道責任にはどう応えるのだろう? 日経はきょう(11日)の夕刊では「民主代表選び混迷」とちょっと言い訳めいた記事になっていた。これで最後に辻褄が合っていればいいのだったら、マスコミって気楽だな。

 そのマスコミ、いまだに未納議員を嬉々としてカウントアップしている。国民年金の保険料を納めたことのない某党の前党首じゃないけど「ガンコに未納」っていう報道姿勢だ。もうバカバカしくてあんまり読んでいないけど、どうも任意加入期間かどうかも関係なくなって「未納祭り」が繰り広げられている様子。今回の未納騒ぎは何が元凶なのか。問題に対応して何か前向きな対策は講じられるのか。誰が真剣に考えているのか。私はそういう情報を知りたいんだけど、話が全然そういう方向に行かないまま、年金法案は衆院を通過した。 
posted by らくだ at 23:31 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする