2004年05月09日

イラク人虐待の象徴となった女

 イラクのアブグレイブ刑務所での虐待事件で、加害者としての露出度が一番高いリンディ・イングランド陸軍予備役上等兵(ボルチモアサンの写真)。わずか数日ですっかり有名人になってしまった。おとといグーグルでLynndie Englandとキーワードを入れて検索したら引っかかったのは数百件。今は1万5000件以上もヒットする。

 彼女はウエストバージニア州の小さな町フォートアシュビーのトレイラーパークで育ったそうだ。除隊後の大学進学を夢見てイラクに行ったという。典型的な「負け組」だ。プアホワイトなんていったら差別用語にあたるのかな。21歳で離婚歴あり、現在は婚約中で妊娠しているとか。157センチと小柄なうえに婚約・妊娠している女性がそこまで残酷になれるのか、私にはちょっと理解できない(もちろん体格と残酷さに関係があるとは思っちゃいないけど心理的な問題)。

 同時に、占領軍の1員としてイラクに駐留するストレスも同様に理解できない。上にリンクをはったボルチモアサンの記事によると、昨年のクリスマス直前に休暇で帰国した彼女は11キロ痩せていたという。ことしの1月には戦闘以外でイラクで死んだ米兵の14%は自殺だと伝えられた(元記事)。

 彼女を「悪魔」とか「魔女」とか罵るのは簡単なことだ。でも、私が彼女の境遇に置かれていたら、彼女と同じことをしていたような気がするんだよね。私はそんな高潔な人間じゃない。自分から率先して虐待を始めることはないにしても、回りの人がイラク人を虐待していたり上司に命じられたりしたらどうだろう。日和見な私ときたら、仲間を止めたり傍観者になるっていうのは難しいと思う。戦争って人間のサディスティックな部分のぶつかり合いでしょ。心がすさんでしまって無抵抗の人の虐待に快感を覚えるというのは、理屈では理解できる。

 イングランドが母親との電話で「私は悪い時に悪い場所にいたの」と言ったというのを読んで、ついついそんなことを考えてしまった。写真を見る限り、命じられてイヤイヤ虐待をしているようには見えないけど、それでも私には彼女を責める言葉がみつからない。彼女のような境遇のアメリカ人に生まれていたら、あの写真に写っていたのは私だったかもしれない。「自分は絶対にそんなことをしない」と断言できる強い精神力を持った人を私は心から尊敬する。

【関連バックナンバー】
ほぼ半数が「虐待は単発的な事件」(5月8日)
再びイラク人捕虜虐待の話(5月6日)
posted by らくだ at 23:55 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(1) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする

土曜夜の更新をサボるわけ

 それは、11時すぎから「冬のソナタ」をみてしまうと、あの主題歌のメロディがエンドレスで頭のなかをぐるぐる回ってしまい、頭が切り替えられなくなっちゃうから。「話題になっているからちょっと見てみるか」と2回目から見始めたものの、結局はまってしまった…。

 というわけで、これからも土曜日の更新はアテにならないと思います。悪しからず。目標は最終回までに韓国語で主題歌を歌えるようになること。
posted by らくだ at 00:19 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。