2004年04月04日

知る権利を無視されちゃった気分

 週刊文春の販売差し止め問題、結局のところ真紀子の娘側が最高裁への抗告をしないことで一件落着した。私は問題の記事を読んでいないのでプライバシーの侵害があったかどうかについては何も意見がない。考えて見ると、文春が事前検閲にどこまでも抵抗すればよかったんじゃないの? ちょっとお人よしというか、間抜けだったような気がする。

 プライバシーと報道とか知る権利といえば、最近、ちょっと気になることがあった。例の静岡県・磐田市長の長女が失踪?した事件だ。山梨県で保護された当日、民放テレビでは夕方からじゃんじゃん伝えていたみたいだけど、私はこの日の夜はNHKの7時のニュースしか見なかった。そして7時のNHKニュースではこの事件について報道しなかったので、私は市長の長女が見つかったという事実を深夜まで知らずにいた。

 11時をすぎてから随分前に保護されてニュースにもなったと聞いてビックリ。だって私の中じゃ「現場付近で2月に不審な車が目撃されていた」で情報が止まっていたんだもの。

 NHKだって、長女が見つかった夕方の時点でテロップ速報はしているのかもしれない。でも視聴者の多い7時のニュースで「市長の娘は無事に保護されました。警察では事件性は薄いとみています」の一言ぐらいあってもよかったんじゃないの? 私だってまったく関係ない一国民だけど心配していたんだよ。

 私は長女に何があったかなんて興味ない。無事だったという事実だけ知りたかったんだ。私には知る権利はないのかな。プライバシー保護の大義名分のもと、これまで競うようにして伝えていたニュースを消し去って知らん振りはちょっとひどくありませんか?
posted by らくだ at 22:51 | 東京 🌁 | Comment(4) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする