2004年04月30日

イタリアに社会の成熟を感じた

 イタリアって余裕があるな。例のイラク人質事件についてだ。4月12日に人質になった4人のうち1人は殺害され、3人もまだ解放されていない。現地ではもちろん一大ニュースになっているようだけど、対応に日本との格差を感じた。

 先日のニュースによると、イタリア人を誘拐した犯人グループは、人質を殺さない条件としてイタリア軍のイラク撤退を求めるデモをイタリア国民に要求したとか。これまではイタリア軍の撤退そのものを求めていたのだから、犯人側としてはかなりの譲歩なんだろう。しかしデモで犯人側が得るものってあるんだろうか。気分的な満足感? ちょっと間抜けな要求に思える。そういえば犯人グループの名前も「緑の旅団」とかいうらしい。本家本元の「赤い旅団」に対抗しているのかな? 

 人質は解放してもらいたいし、犯人側の要求を聞き入れてデモをするのもちょっとねぇと思いながら注目していたら、29日にローマでデモがあったそうだ(アルジャジーラのAFP電)。推定3000人の参加者は、デモが政治的になるのを避けてただ人質の解放のみを求め、静かに行進したという。こんな手があったのか。社会が成熟しているなぁ。ちょっと前に読んだ新聞では、イタリアの世論調査でイラク撤退を支持する声が圧倒的に多いと出ていたのに、やっぱり犯罪者のいいなりにはならないということなんだろうな。

 イタリアの人質3人が無事に開放されることを強く願う。解放の条件がデモというぐらいだったら、1人を殺す必要なんてあったのだろうか。場当たり的な感じだ。犯人グループには激しい憤りを覚える。

 もし日本とイタリアが逆の立場だったらどうなっていたことやら。人質が全員無事に帰ってきてもこれだけの騒ぎになっているんだから、今よりもさらに数段階トーンを上げた加熱報道合戦が繰り広げられていたに違いない。

 自衛隊のイラク派遣が決まったとき、以前の日記に「『戦後』という一言で片付けられてきた時代が終わった」ということを書いた。新しい時代に入った途端に「アメリカ連合の一角」とみなされて事件が起きた。その事実にみんなが戸惑い浮き足立っておろおろしちゃい、多くの人が心の余裕をなくしているような気がする。
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2004年04月29日

DIONからの迷惑メール

 きょうからゴールデンウィークが始まったことを何よりも実感させてくれたのは届いたウイルスメールの少なさだ。

 ここんとこ、ホームページ用のメールアドレスには届かなくなったのに、メインで使っているメールアドレスには半端じゃない数が届いている。日を追うごとに増えていて、朝起きてチェックすると50通、ビジネスアワーに入るとさらに加速して100通ぐらい届くのが普通になっている。要するに会社のパソコンが感染しても痛くも痒くもない人が多いらしい。

 それがきょうは1通も届かなかった。正確にはウイルス関連のメールは1通だけ届いた。DIONからの「ウイルス検出のご連絡」というメールだ。内容は以下の通り。
DIONのメールサーバがウイルスを検出したため、該当のメールのfromアドレス宛にお知らせしております。添付のメール配送情報にお心当たりがある場合、お客様のパソコンがウイルスに感染している可能性がございます。至急ご確認をお願いいたします。
 「fromアドレス宛に」っていうところにちょっと引っかかったし、DIONにそんなメールを送ったつもりはないものの、こんなメールがきたらやっぱり不気味だ。ISPの有料サービスでアンチウイルスソフトを入れていて自動的にアップデートされているはずなんだけどなぁとブツブツいいながらスキャンしたら、やっぱりシロだった。

 DIONからきたメール、私が送ったというメールのヘッダー部分も付いていた。確かにreceived fromは私のメールアドレスになっているんだけど、その隣のIPアドレスは210.198.100.211となっている。これをIPドメインサーチのサイトで調べたら、本当の発信元と思われるのはセコムウインテック山梨だった。1日に百数十通来るウイルスメールを全部調べているわけじゃないけど、1日のうち少なくても何通かはここのIPが記されている。

 DIONてウイルスメールが差出人を詐称することを知らないでこんなメールを送ってきたわけ? 迷惑な話だなぁと思ったら、DIONには1月157円でウイルス撃退お好み着信サービスというのがあり、その一環として「送信元警告機能」というのがあるのだった。
ウイルス撃退お好み着信サービス」では、ウイルスを検知した時に、そのメールの送信元(from:に書かれているメールアドレス)に向けて、「あなたが送ったメールからウイルスが検出されました」というメールを送付する「送信元警告機能」があります。
 恐ろしく時代遅れなサービスだ。ウイルスメールが差出人を詐称するのは1年以上前からの話で、今は主流派になっているのに。いままでDIONからこんな不愉快なメールが1通しか届かなかった私はひょっとするとラッキーかもしれない。DIONでも恐ろしく失礼なことをしているのに気付いているようで、5月26日には送信元警告機能サービスを終了するという。遅いよ!!
posted by らくだ at 21:51 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | Web&ブログ | 更新情報をチェックする

菅代表がTIME誌の表紙に…

 友人からメールがきた。「誰だかしらないけど、暇な人がこんなことをしているよ」って。作者不明の米タイム誌最新号?の表紙。とりあえずいまのところはリンク切れていないので、暇な人はのぞきにいってはいかが?

 しかし、与野党そろっていまになってから制度の不備に気付いたってわけ? 私は姉の住んでいる自治体では何の督促もないのを15年ぐらい前から不思議に思っていた。(バックナンバー「ヤバイよ!日経新聞」のコメント欄参照)一般人の江角マキコが平謝りに謝って、政治家連中が「制度の不備」を言い訳にするのはどうも逆のような気がする。
posted by らくだ at 21:01 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする

2004年04月28日

未納8兄弟(うち1人は腹違い)

 順番的にいうと最初に聞いたニュースは菅民主党代表に国民年金の保険未納期間があったってこと。おもわず「どいつもこいつもふざけやがって…」とお下品なことを口走ってしまった。「未納3兄弟は4兄弟、5兄弟、6兄弟かもしれない」などと言っていた人が、腹違いの兄弟だったとは。できすぎだ。開いた口がふさがらない。江角マキコの未加入が発覚したとき、ムキになって参考人招致を主張していたのが今じゃ遠い昔のことのようだ。

 先に発覚した3閣僚の責任問題をあれだけ追求していたのだから潔く党代表を辞任するのかと思ったら、「行政上の問題」とか言っていて、なんかもう全く「自分には責任はありません」て感じでムカツク。これじゃ民主党が政権をとれる日はまず来そうにない。そういえば野田国対委員長は党代表に向かって「顔を洗って出直して来い。このスットコドッコイ!」と言ったんだろうか?

 そのおかげであとから出てきた4閣僚(福田官房長官、竹中金融・経済財政担当相、谷垣財務相、茂木沖縄・北方担当相)の未納ニュースはちょっとインパクトが弱まった。テレビで会見を見た限り、官房長官も(もちろん)責任はまったく感じていないようだった。江角マキコの問題が発覚したときには「いやあ、面白い話というか、深刻な話。ちょっと間が抜けたような感じもする」って言っていたのに。これって自分を間抜けだと言っているのと同じじゃん。唯一反省の気持ちが感じられたのは谷垣かな。

 国民年金加入者でこれまでまじめに保険料を納めてきた私は負け組の女なんだとつくづく実感した。私からみれば、イラクで人質になった3人だか5人よりも、未納8兄弟のほうがよっぽど反日的分子だ。きょうは限りなく情けなくて惨めな気分だ。

【関連バックナンバー】
明日が楽しみ♪(4月27日)
3人のうっかり八兵衛(4月23日)
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2004年04月27日

明日が楽しみ♪

 坂口厚生労働大臣が全閣僚の国民年金加入実績を月曜日に明らかにするとかいうのでず〜っと楽しみにしていたのに、昼に夜にニュースをチェックしても一向に出てこない。

 待ちくたびれていたら、福田官房長官の記者会見をテレビでやっていた。「個人の情報でしょ」とか言っている。そんな〜。マキコの娘がどうとかいう時だって、マキコは「公人」だけど娘は「私人」だからというような話だったと記憶している。閣僚がこんな問題でプライバシーを盾に取るなんてと耳を疑った。いつもは飼い慣らされているような記者諸君たちも食い下がってなかなか頑張っていた。

 夜になったら、閣僚の年金加入実績は明日発表されるということになっていた。民主党の「次の内閣」も一緒に好評するんだとか。こういう時だけ「次の内閣」を同格に扱うなんて調子いい。相打ち共倒れ?を狙ってインパクトを軽減する狙いかな? 民主党もこういうときにいち早く自発的に発表してクリーンなところを見せればかなりイメージアップすると思うんだけど、やっぱり無理なのかなぁ?

 こんな重大な問題が浮かび上がってきたというのに、3閣僚に責任を問う声は強まっているようにみえない。年金改革関連法案がゴールデンウィーク明けにも衆院本会議を通過しそうだなんて理解に苦しむ。イチから考え直したほうがいいよ。
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2004年04月26日

ちょっとズレてる民主党

 きのうの衆院補選は3選挙区とも自民が勝利。ううむ、埼玉は民主が勝てそうとか聞いていたんだけど。国民年金の未納問題は響いていないみたいだ。

 しかし、民主党もパッとしない。菅代表は「未納3兄弟」とか言っていたけど、これってひょっとしなくても「だんご3兄弟」のもじりでしょ。5年前のヒット曲を持ち出してきて国民に受けると思っているのかな。甘いよ。

 あと、きょうはらぴさんのLittle Grandma Clubで、鳩山前代表のオフィシャルホームページがおもしろいと知り、早速訪ねてみた(Flashを見るには Macromedia FlashPlayerが必要)。ここまでバカバカしいとなんかもう笑うしかない。思わず過去のFlashも全部見ちゃった。民主党って本当に政権を奪取しようと思っているのか疑問だ…。本人はおふざけのつもりなんだろうか。まぁ真面目にやっていたら恐いけど、何て言ったらいいのか言葉が見つからない。

 補選で投票率がいずれの選挙区も最低だったってのもなんとなく分かるような気がする。埼玉なんて35%か。無党派層はしらけているんだろうな。

 本人のオフィシャルページじゃないけど、ブッシュを踊らせたい人はDancingBush.comで遊べるのでお試しあれ。左右のオレンジのボタンをクリックするといろいろ楽しめます。
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2004年04月25日

成田へお出かけいい気分(温泉)飛行機

 きのうは決してサボったわけじゃなく、ブラウザ上で記事を作成して「次へ」を押したらエラー画面が出てきて書いたものがすべて消えてしまった。なんかもう同じものを2度書く気になれず、やめちゃった。来てくれた奇特な方、どうもすみません。

 きょうは千葉の成田まで行ってきた。というのも、夏の服装でシンガポールに出かけた夫が帰ってくるので、それなりの服装を空港まで持って行った方がいいと思ったから。きのう、きょうと気温が随分下がったからね。ジーンズ、スニーカー、スウェットを持って早めに家を出た。

下総松崎駅 空港に行く前に寄ったのは、成田からJR成田線電車で一駅目の下総松崎(しもうさまんざき)。駅の周辺では田植えをしている人もいて牧歌的な風景が広がっている。ウグイスもないているし野生の藤も咲いていた。駅から15分ぐらい歩き「大和の湯」で一風呂いい気分(温泉)浴びた。800円。お湯は透明ながら茶色っぽく色がついている。弱いつるすべ感あり。しかし、ホームページやパンフレットで「お湯のフレッシュさ」を強調しているわりには「加温・放流(かけ流し)循環併用式」というのがちと情けない。

 成田に引き返し、京成で空港へ。海外に行くわけでもないのに成田空港に行くなんてたぶん10年ぶりぐらいだ。テロ警戒で警備が厳しくなっているのか、「どのフライトの出迎えですか?」などと質問されて便名まで覚えていなかった私はしどろもどろに。

 ところが帰国した夫は「気温はシンガポールの半分」などといいながら、なぜか暑がっている。ソックスをはいてアウトドアサンダルを履いているのもちょっと妙なのでスニーカーに履き替えてもらい、途中で「やっぱり日本は寒いでしょ!」と半分強制的にスウェットを着てもらった。一体私は何のために成田まで行ったんだろう? 温泉のついでに空港に寄ったと思えばま、いいか。
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2004年04月23日

3人のうっかり八兵衛

 閣僚3人が国民年金の保険料を払い忘れていた。中川昭一経済産業相は21年間、麻生太郎総務相が3年10カ月、石破茂防衛庁長官が1年半だという。これだけ国民年金が話題になりながら、21年間も忘れていられる神経ってどうなっているんだろ? そんな奴は国政に携わってもらいたくない。団子でもくわえて諸国漫遊の旅でもしてなさい!

 ひょっとしてひょっとすると氷山の一角かもしれない。福田官房長官が自分とコイズミ君について「60歳時点では納付している」と言ったものの、それ以前については確認を拒否したのはなぜ? それに野党議員は大丈夫なんだろうか。議員のセンセって議員年金がたっぷりもらえるから、国民年金なんて義務的に一応審議してみるものの、心ここにあらずって感じなのかな。

 3人の責任もさることながら、社会保険庁は何やってんだ! この3人にはちゃんと督促したんだろうか? していたというのに払っていなかったら3人はさらに悪質だし、していなかったら社会保険庁もどうかしている。年金改革とかいってどんどん保険料を引き上げられても、こっちはザルに水をじゃんじゃん注ぎ込む気分だよ。まず、もっと基本的なところの見直しが必要なんじゃないのかな〜。会社を辞めたときに厚生年金から国民年金への切り替え漏れが出ないシステム作りとか。

 コイズミ君のコメントにはぶっとんだ。「今後直せばいいんじゃないですか。うっかりしてたんでしょ。みんな家族に任せてるから」。いつもながら緊張感がない。さらに福田官房長官なんて会見で「起こっちゃったからしょうがないでしょう!!」と逆ギレ気味。少なくとも当事者の2人(石破については記憶にない)とトップの2人はつい先日まで厳し〜い顔で「自己責任」とか言ってませんでしたっけ? 身内には甘いのに組織に属していない個人に厳しいっていうのもどうかな〜(政治家風にいうと「いかがなものか」)。

「うっかり」とか「起こっちゃったからしょうがない」で済まされるのは納得いかない。真面目に払っているあたしはバカバカしくてやってられないぜ! 高遠さんが記者会見して「起こっちゃったんだからしょうがないでしょう!!」って逆ギレしたらいいのに。などと腹いせに書いておく。でもこれだけじゃ腹の虫が収まらない。これから自民党に抗議のメールでも送ろう。

【関連バックナンバー】ヤバイよ!日経新聞(3月23日)
posted by らくだ at 23:00 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2004年04月22日

イラクからメールが来た

 イラク人質事件のことはもう書かないつもりでいた。だって、感情的な非難や乱暴な憶測に基づいているとしか思えない批判などが多くて、いつまでたっても前向きな話が出てこないんだもの。

 16日のエントリー「2種類の怒りに戸惑い」を書いた時点では、3人の人質について世間は「大変な目に遭ったけど自己責任だからしょうがないよね」という話で落ち着いて、自衛隊をイラクから撤退させるべきかどうかの議論に移っていくのだと思っていた。それが私の考える「自己責任」だったわけ。ところがいまじゃ自己責任ていう言葉が一人歩きしちゃって、今年の流行語大賞になりそうな勢いだ。自己責任の大合唱の陰でニヤリとしているのは誰なんだろう?

 さて、イラク人質事件について再び書く気になったのは、イラクからメールが来たから。内容を一部紹介することについては「名前、居住地、英語の原文メールを一切公開しない」という条件で快諾いただいた。この人の宗教的背景や職業は知らない。パソコンが使えて英語のメールが書ける恵まれた立場の人ということは確か。文中では挨拶やイスラム教特有の表現なのか理解できない部分は省いた。カッコ内は筆者(らくだ)の説明。
 今回の(3人の)人質事件にはたいへんな憤りを覚えました。ただ、イスラム教徒やイラク人がすべて野蛮だとは思わないでください。武器を持たない人、特に女性に銃を向けて人質にするというのはイスラムの常識では考えられないことです。犯行グループは決して一般的なイラク人ではありません。ならず者たちです。厳しく処罰されるべきです。

 3人がイラクを助けるためにやってきたことは、報道で知りました。私たちは客人をもてなす文化があります。今回このような事件が起きたのは卑劣な犯罪者のせいですが、治安を守れなかったGC(イラク統治評議会)の責任も問われるはずです。3人にが責められる理由はありません。GCが機能していないならCPA(連合軍暫定当局)に問題があるのです。

 それでは私はアメリカの占領統治に反感を持っているかというと、そうでもありません。私はサダム政権下で仕事を奪われました。今は最悪の時期だけど、将来はきっとよくなるはずと期待しているのです。日本では「アメリカ人は死ね」と騒ぐイラク人の姿が毎日のように報道されているかもしれません。しかし、私の知る限りそういう人はごく限られています。私のように静かに平和を祈っているイラク人もたくさんいることは知っておいてください。

 アルジャジーラはご存知のことと思います。今回の人質事件をきっかけに日本でも広く知られたのかもしれません。私は(複数の)人質事件でアルジャジーラが犯行グループのプロパガンダを垂れ流した報道姿勢に激しい怒りを覚えました。

 さて、日本の自衛隊についてですが、私の生活には直接関係ありません。それに正直いってどんな活動をしているのか知らないのです。あなたは自衛隊を撤退させるべきだとお考えのようですが、私個人としてはイラクにとどまってほしいです。どうぞイラクを見捨てないで下さい。一連の人質事件のせいでイラクの復興再建が遅れてしまうのではないかと心配でなりません。

【関連バックナンバー】
helloとhellを間違えちゃった(4月18日)
2種類の怒りに戸惑い(4月16日) 
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2004年04月19日

日本とドイツ、中銀総裁の話

20日と21日の更新はありません

 日銀の福井総裁の名前がブッシュ、金正日、ビンラディン、プーチン、ビル・ゲイツ、ローマ法王と併記されている。すごい顔ぶれだな〜。米タイム誌最新号の「世界で最も影響力を持つ100人」の「指導者と革命家」部門の20人に堂々リストアップされているのだ(記事の詳細は定期購読者しか読めないけど、同部門20人の名前はこのページの下部に掲載されている。ほかの部門で日本人が数人リストに入っている)。

 グリーンスパンFRB議長を差し置いてねぇって感じだ。福井総裁の評価ってそんなに高かったの? ちょっと意外。購読していないので、何が評価されたのか知らない。顔ぶれをみると必ずしも好評価された人ばかりじゃなさそうだけどマイナス評価ってことはないよね。

 6年前に福井副総裁(当時)が営業局課長の接待事件の監督責任をとって松下総裁(同)と辞任したときは「幸運ならばひょっとして総裁に返り咲ける日がくるかも」って感じだった。あのころを振り返るとこんな雑誌に掲載される日が来るとは夢にも思っていなかった。

 対照的なのはドイツ連銀(BUBA)かも。中銀の独立度調査をすると、昔は必ず1位に入ったもんだ。といってもペール元総裁とティートマイヤー前総裁のころの話だ。

 欧州中銀(ECB)に金融政策の決定権が移ってからBUBAの凋落が著しいように感じる。先週末にウェルテケ総裁が引責辞任した。といっても彼は部下じゃなくて自分が接待を受けていたのが原因だ。2002年初めのユーロ現金流通のイベントで家族の文までホテル宿泊費7600ユーロ(現在のレートで約10万円)をコドレスナー銀行に払ってもらっていたのをシュピーゲルにすっぱ抜かれた。

 BBCなどの報道によると、野党は財務省がホテルの請求書などをシュピーゲル−ゲルに横流しして一連の騒ぎを始めたと非難しているとか。BAのホームページに掲載されている辞任の挨拶(PDFファイル)は財務省への恨み節に満ちている。
The trust between the Federal Finance Ministry and myself has been irreparably destroyed.(財務省と私自身の間の信頼は修復不可能なまでに破壊されている=筆者訳)
こんなドロドロした挨拶って初めて見る。なんだかまだ尾を引きそうな雰囲気だ。ウェルテケの名誉回復はあるんだろうか?  
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2004年04月18日

helloとhellを間違えちゃった

 友人に紹介してもらったイラク人にメールを書いた。知らない人にいきなりメールを書くのって、件名をなんて書けばいいのかいつも迷う。

 きょうはいろいろ悩んだ末、「Hello from Japan」にした。「日本からこんにちは」っていうのも間抜けな件名かもしれないけど、日本からのメールだっていうことが一目でわかったほうがいいかなと思って。

 ところが送ってから大失敗に気がついた。helloのoを忘れるタイプミスでhell(地獄)になっちゃった。つまり件名を「日本から地獄」にしてしまった。あわてて訂正版を送ったけどマズイな〜。読んでもらえるかな。 
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2004年04月17日

髪を切った

 久しぶりに髪を短く切った。ここ2年ぐらい伸ばしていたし、ここまで短くするのは5年ぶりぐらいかもしれない。夫の評価はこんな感じ。

■切る前「できそこないのシューベルト」「ピグモン」
■切ったあと「ボーイスカウト」「ひょっこりひょうたん島の博士」

 本当にごっそりと髪の毛がなくなった。シャンプーはこれまでの3分の1ぐらいで済みそう。この分だと1キロとはいかなくても500グラムぐらい体重も減っているのではないかと思ったけど、全然変わっていなかった。当然かもしれないけど残念だ。

 韓国の人気ドラマ「冬のソナタ」を見たら、人気のヨン様(ペ・ヨンジュン)の髪型の方が私よりもずっと女らしいことに気がつき落ち込んでいる。
posted by らくだ at 23:05 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2人の日本人も解放!

 ロイター通信のニュースによると、バグダッドで何者かに連れ去られて行方不明になっていた2人の日本人も無事に解放された。(元記事

 この2人は家族もほとんどテレビに映らないし、名前を覚える間もなかった。何はともあれよかった。
posted by らくだ at 17:42 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする

2004年04月16日

2種類の怒りに戸惑い

 なんだかモヤモヤしている。イラクで解放された3人の人質事件についてだ。ちょっと皆さん、他人に厳しすぎやしませんか?

 このニュースについては恐ろしいほどの関心というかエネルギーというか怒りを感じていた。乱暴に分類すると、2種類の怒りがあったように思う。

 まず、「そんな危ないところにノコノコ行くなんてバカ、自業自得だ」という被害者に向けた怒り。この怒りときたら、私の理解を超える強さだった。怒りは当然ながら被害者の家族にも向けられた。「事件は3人の自作自演」という声もあると聞いたときは、「私なんて単純だから拉致されたってニュースをみれば素直に信じちゃうのに、想像力の豊かな人もいるもんだなぁ」と感心したぐらいだ。そしたら今週号の週刊新潮にも自作自演説が出ていた。かなり一般的な見方だったのかもしれない。

 そしてもう1つは「政府が自衛隊を派遣するからこんなことになるんだ。自衛隊を即時撤退して人命を助けよ」という政府に向けた怒り。ただし、こっちの勢いは前者に負けていた。被害者の家族が最初に見せたこの怒りは、何日かで見事なまでにしぼんでいった。

 各種報道を見ている限りほとんど感じられなかったのが、犯人に向けての怒りだ。考えてみるととても不思議だし、違和感がある。サラヤ・ムジャヒディンてこれまで知られていなかったグループらしいし、実態がよく分からないのが犯人には幸いしたのかもしれない。それにしても「被害者憎んで加害者憎まず」みたいな動きは諸外国の人質にもあてはまるんだろうか?

 私は2種類の怒りの狭間にいた。もともと自衛隊の派遣には反対していたけど、行ったからには1人も死なないでほしい、イラク人民のために尽くしてほしいと思ったし、着任した人がアラビア語で挨拶しているのを見て「お、いいぞ」と思ったのも事実。今回は「犯罪者の要求に応じて撤退するのには反対」だと思っていた。とはいえ数日前と意見は変わっていない。背景はどうあれ自衛隊は人道支援をしている。それが感謝どころか憎悪の対象になったり撤退を求めるデモを起こされたりしてはねぇ。イラク人の総意として自衛隊が必要とされているのか疑問だ。

 3人についても避難勧告の出ている国に自ら乗り込んでいったのだから自己責任といわれてもしょうがない。この「自己責任」という言葉にちょっと厳しさのスパイスをふりかければ「自業自得」になるんじゃないのかな。私はどちらの怒りも共有できず、仲間はずれのコウモリになった気分で3人の無事を祈っていた。

 そして新たに2人の同胞が捕まったとの報道がある。犯人はサラヤ・ムジャヒディンじゃないそうだし、犯行声明を含め新しい情報がまったく入ってこないらしい。政治的な意図がなくて単なる物盗りだったりしたら3人のケースよりもヤバイかもしれない。心配だ。1日も早く無事に解放されることを願いたい。そして米国の占領統治下のイラクで自衛隊が活動することの意味をもう一度考え直す必要があるように思う。
posted by らくだ at 00:36 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(3) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする

2004年04月15日

イラクの人質3人解放!

 1週間前にイラクで人質になった3人が解放され、バグダッドの日本大使館に入ったとのNHKニュース。よかった〜。

 でも、安心してちゃいけないのかな。新たに日本人2人が捕まったらしいという報道。なんだかこういうニュースに慣れて行く自分が恐い。
posted by らくだ at 21:31 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(1) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする