2004年03月31日

消費税総額表示のカラクリ

 4月1日から消費税の総額(いわゆる内税)表示が義務付けられる。すでに近所のスーパーは先週から総額表示になった。3つ88円だったヨーグルトが92円と出ていると、一瞬「ん、値上げじゃん!」と反応してしまう。なんかすべて値上げされている気分。ユニクロは価格据置で実質値下げというけど、便乗値上げする業者とかないんだろうか。あとブログSynagyを読んで初めて知ったのは、まとめ買いしたときに消費税を切り上げるか四捨五入するかは業者によって違い、価格に格差が出るそうだ。

 しかしなんで今さらこんなこと変えるんだろう? 小売業では変更に伴うコストも手間もバカにならないだろうに。財務省の説明によると、
「総額表示」が実施されることにより、消費者は、いくら支払えばその商品やサービスが購入できるか、値札や広告を見ただけで簡単に分かるようになりますし、価格の比較も容易になります。これにより、これまで価格表示によって生じていた煩わしさが解消され、消費税に対する国民の理解を深めていただくことにつながると考えます。
だって。逆じゃないの? 消費税に対する理解が深まることなんて絶対にないと思うけど。

 だって、(1)200円と表示されている品物を買い、210円を払いました(2)210円と表示されている品物を買い210円払いました−のうち、どちらが消費税を理解しやすいかといえば、たとえ「ゆとり教育」を受けている小学生だって(1)を選ぶと思うんだけどなぁ。財務省ってどんな人たちの集団なの?

 要するに、これは消費税をいくら払っているかの感覚を鈍らせる目くらましの技で、消費税引き上げの地ならしをしているとしか考えられない。内税なら7%だろうと10%だろうと、ドンと来い!って感じかな。89年の消費税導入の時にはそこまで頭が回らなかったんだろうね。

 コイズミ君も「任期中の消費税引き上げはない」なんて言っているけど、任期が終わったら「あとは野となれ山となれ」ってことでしょ。いつなんどきも他人事って顔なんだよね。悲しいぜ!
posted by らくだ at 22:19 | 東京 ☁ | Comment(5) | TrackBack(4) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする
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